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SUMiRE MEMO
9月9日 大阪夕刊
by 平松澄子
公演詳細は公式サイトで

(1)「楽しい作品でうれしい」
(2)女役のアニタで注目集める
(3)大拍手浴びて「退団へ踏ん切り」
(4)“卒業後”はやりたいこといっぱい
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」

・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

僚誌 月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
ENAK編集部
編集局文化部
TVnaviサイトはこちら
専科 樹里咲穂(3):タカラジェンヌ夢の軌跡
大拍手浴びて「退団へ踏ん切り」
「ファントム」のキャリエール役
「ファントム」のキャリエール役
平成10年10月、宙組に組替え。「エリザベート」東京公演のルドルフ皇太子役、大阪シアター・ドラマシティ公演「Crossroad」のデュシャン役を経て、12年宝塚バウホール公演「FREEDOM」のカルメン・クレオ役で待望の初主演を果たす。

「それまで新人公演でも主演は回ってこなくて。ちょっと時間はかかったけれど、やっと主演やーって感じでしたねぇ。アニタを演じたあとからですよ、男役で面白い役がいっぱいつき出したのは。本当の私の宝塚人生はそれから始まったんです」

新専科制度に伴い専科に移籍したのが、その直後の同年6月。外部出演も帝国劇場の「SHOCK」、新宿コマ劇場の「Cinderella」と経験し、花組の「エリザベート」ではフランツ皇帝役を好演した。

「私ね、宙組での自分のポジションがわかってなくて。専科ヘかわるときに初めて、3番手やったんか、結構ランクが上だったんだぁーって気付いたんですよ。フランツは私にとって挑戦的な役でしたね。皇帝という役自体がそうだし、歌も自分のキーに合わない。苦しかったけれど、乗り越えなくてはいけない課題とがんばりました。でも、アニタにしてもフランツにしても、一般の人でもすぐ分かる役。やってよかったし、ツイてるなって思いますね」

そして、退団を決意した「ファントム」(16年、宙組)のキャリエール役と出合う。ファントムの父親で、最後まで正体を明かさない重要な役どころだった。

「これもキツかった。責任が重い役で毎日、2幕になるとお腹が痛くなるほどだったけれど、やりがいがありましたね。じつはアニタのときにびっくりするほどの拍手をいただいて。男役でもそういうのがあればいいなと思っていたんです。それが初日からショーがストップするぐらいのすごい拍手をいただいて。もう、これでいいなって気持ちになったんです。退団に関してはずっと前から考えていたんですが、踏ん切りがつきました」(つづく)





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