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星組 湖月わたる(4):タカラジェンヌ 夢の軌跡
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宝塚でしか見られない夢をとことん
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オフの楽しみは「自分で車を運転して、映画を見に行くこと」とか |
星組トップに就任後、「王家に捧ぐ歌」のラダメスに始まり、「1914/愛」のブリュアン、「花舞う長安」の玄宗皇帝、そして現在、宝塚大劇場で上演中の「長崎しぐれ坂」の卯之助と、公演のたびに色の違った役を演じて、どんどん成長する姿を見せている。
「今回のような人情劇は、役の気持ちがわかるのでひかれますね。逆に、ヒーローや英雄的な役は、普段いけない世界にいける楽しさはあります」
また、ダイナミックなダンスが魅力のショーでは、これまでアルフォンソら外国人の振付家が担当する作品も多い。
「宝塚のすごいところは、日本でも第一線で活躍されている振付家の方が続々来られる。めったに会えない方たちの指導をうけられる幸せを感じますね」
そして、次の作品はあの大ヒット作「ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編」(来年1−2月、大劇場)で、純二枚目のフェルゼンを演じることが決まった。相手役は白羽ゆりに変わり、9月の全国ツアー公演から新たなトップ・コンビとなる。
「アハッ。私はアンドレ派で、専科時代に演じられたことがうれしくて、私の中では終わっていたんですけどね。フェルゼンには『風と共に去りぬ』のアシュレの時と同じ衝撃を感じます」という。
「アシュレは役の色付けも肉付けも全部いらない、透き通った二枚目。それでいて一瞬、バトラーよりいい男に思わせなければならない。ウワッ、似合わない私にできるかなって」
が、結果は大好評。ハードルが高いほどヤル気がわいてくるタイプのようで、気持ちの切り替えも早い。「悩むときって結構がんばれるんですよ。また新たな、違う山に登らなきゃならない刺激や、やらなければならないことが山積ですからね」。スケールの大きなフェルゼンが期待できそうだ。
これからの夢は?と聞くと、「遠い夢はわからない。私たちって、とっても夢のある仕事をしている。今、宝塚にいるときでしか見れない夢を、とことん見たいなって気持ちです」と答えた。(おわり:次回は雪組トップスター、朝海ひかるです)
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