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星組 湖月わたる(1):タカラジェンヌ 夢の軌跡
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大きいスケール、役作りは繊細
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星組による今年唯一の宝塚大劇場公演「長崎しぐれ坂」と「ソウル・オブ・シバ!!」が13日から始まる(6月20日まで)。湖月わたるがトップスターになってから4公演目。同時に相手役となった娘役トップの檀れいにとっては退団公演になり、専科から轟悠と松本悠里が特別出演するのが話題だ。
「長崎−」は江戸時代の長崎を舞台に、幼なじみの3人が再会して展開する愛憎劇。湖月は下っ端役人の卯之助、轟は凶状持ちで追われる身の伊佐次、檀は囲われ芸者、おしまを演じる。
「卯之助は伊佐次が大好きで、なんとか助けたいと思っている。生まれつき足が悪い設定で、子供のころはいつも伊佐次とおしまがかばってくれた。そこで生きる勇気をもらい、ハンデを受け入れて役人になった。弱い人の味方になってあげたかったんでしょうね。台本には書いてないけれど、そうだと思うんですよ」
詳しく役柄分析をしてくれた。大柄でスケールの大きな舞台姿が魅力だが、役作りはなかなか繊細なようだ。
轟とは、専科時代の「猛き黄金の国」「風と共に去りぬ」に次いで、3度目の共演になる。
「『猛き−』もイシちゃん(轟の愛称)とは親友の役。初共演のそのとき、お芝居をしていて楽しかった印象がある。イシちゃんは役になりきって真っ向からお芝居をするので、こっちも役で返さないと、と必死になって邪念が吹っ飛んじゃう。相性が合うんでしょうけれど、緊張感があってすっごい刺激的です」
「ソウル−」はニューヨークを舞台にしたストーリー性のあるショー。湖月はレイクという青年役で、ダイナミックなダンスを披露する。
「みんな芸名にちなんだ役名がついているんですよ。ブロードウェーの香りがするショーで、ほとんど踊ってますね」
ラスト近くに檀とのデュエットダンスのシーンがあり、振付はANJU(元花組トップで女優の安寿ミラ)。
「檀ちゃんとは専科同士で出会い、2人一緒に星組に飛び込んで歩んできた。男と女の別れをイメージするダンスで、言葉ではテレ臭くて言えない(退団の)想いを、表現できたらいいなと思っています」(つづく)
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