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タカラジェンヌ 夢の軌跡:雪組 朝海ひかる(1)
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軽やかなダンス
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「宝塚にいることは自分自身でもありえない出来事に思える」という |
キュートな魅力でアイドル性豊か。外見はきゃしゃだが、シンが強くて骨っぽい。雪組トップ在任も2年半になり、宝塚大劇場で24日初日の「霧のミラノ」「ワンダーランド」で5公演目(8月1日まで)。トップの座を「人のやさしさが身にしみる場所ですね」と表現した。
宮城県仙台市出身。高校の音楽の先生にすすめられて宝塚を受験。一発合格した。
「小さいころからモダンダンスやクラシックバレエを習っていて、踊ることは好きでしたが、将来は語学を習ってスチュワーデスになりたいと思っていたんです。のちのちの話のタネにでもと受験して、せっかく合格したんだから入ろうかと。ウチの期は谷底の低い倍率でしたね」
とはいうものの、平成3年入団の同期生は、花組トップの春野寿美礼、星組2番手の安蘭けい、宙組の娘役トップ、花總まりら実力派ぞろいだ。
初舞台は涼風真世時代の月組「ベルサイユのばら〜オスカル編」で、かわいい兵隊さんのロケットがデビュー。4年1月に花組配属となり、軽やかなダンスで注目を集め、6年7月のロンドン公演には最下級生で選抜された。
「花組ではショーのほうで、いろんなことをさせていただきましたね。女役は2作に1回ぐらいあったし、少年役も多かった。『ラ・ノーバ!』(5年)で初めて小人数の場面で踊れたときはうれしかったです。海外公演は環境が変わって、お弁当の手配など雑用まで楽しかった」
ブロードウェー・ミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」(8年)の新人公演第2部では、初の大役となるバド役でコミカルな演技に挑んだ。
「あのころは、本役の愛華みれさんのものまねをすることに一生懸命でしたね。私は新公の主役はしていないんですよ」
10年1月の宙組発足に伴い、組替え。「エリザベート」の大劇場公演で皇太子ルドルフ役をさわやかに演じたあと、同年12月には雪組に組替えになった。
「宙組には1公演半しかいなかったんですが、ルドルフでは歌を1曲歌うのが初めての経験。毎日死ぬほど練習して、歌を必死でやり始めた時期でした」
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