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花組日生劇場公演「アーネスト・イン・ラブ」製作発表
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「アーネストの積極的なところに共感」樹里咲穂 一問一答
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■樹里咲穂 最後の最後に私の個性に合った、明るくて軽いタッチの作品に出合えて運がいいと思っています。最後まで男役・樹里咲穂を貫けたらいいです。
──月組が梅田芸術劇場で上演するが、花組ならではの点はどこか?
■樹里 月組版とポスターを比較するとまったく違っています。あまりにも違うのでなぜだろうと考えています。同じポーズで撮影したつもりなんですよ。月組版の舞台を拝見して、それをふまえたうえで咀嚼(そしゃく)して、自分たちの個性を出せればいいと思っています。
──木村信司の演出について
■樹里 バウホール公演「FREEDOM〜ミスター・カルメン〜」(12年)で、ご一緒させていただいたときは無我夢中でしたので。あのとき、だれより先生が自由でらしたんですよねえ。学ぶべき点がたくさんありました。先生みたいに発散させながら演じられたらいいなと考えています。
──翻訳作品ですが
■樹里 振り返れば私は「ハウ・トゥ・サクシード」以外の翻訳作品にはすべて出させていただいているんじゃないかと思います。宝塚の舞台は約1カ月半の稽古で作り上げるという“制約”がありますが、翻訳ものの場合、すでに現地で十分に練り上げられたものに取り組むので勉強になりますし、奥深いと思います。たとえば人間の心のひだを音楽で表現するような作品もありますし。私は海外作品は大好きですのでがんばります。
──日生劇場の印象は?
■樹里 実は日生劇場には一歩も踏み入れたことがなく、今回が初めてなんです。よい劇場だと聞いていますし、そこが(歌劇団在籍の)最後(の劇場)になるわけで、思いで深い場所になればいいなと思っています。
──作品の印象は?
■樹里 台本を読みながら、ひとりでゲラゲラ笑っちゃった場所もありました。いかにこの物語を信じて演じるかがポイントではないでしょうか。この主人公の性格は私の個性に合っています。恋に積極的なところとか。私は恋に積極的なわけじゃないんですが、いろいろなことに対しつかみ取ろうとするパワーには共感します。せりふで笑わすのではなく、状況のおもしろさで見せる。そこが難しさでもありますね。
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会見後の懇親会会場には噴水まで飾られ、「アーネスト・イン・ラブ」の舞台である英国の田園地方の雰囲気を演出=東京都内のホテル |
──花組の印象は?
■樹里 実は仲良しが一番多いのが花組なので、特別出演というより組子の気分です。実際、組長さんも組子扱いしてくれますし。居心地よいし、楽しいです。
──この作品で退団だが
■樹里 退団後、何をするかは未定です。やっぱり舞台が好きですし、もうちょっといろいろな出会いをしたい気持ちもあります。でも、もしかしたら自分の可能性はもっとほかのところにあるのかもしれないから、舞台のお話をいただいたら出させていただくかもしれませんし、まったく違うことをやるかもしれません。そのあたりは流れに任せたいと思っています。
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