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花組日生劇場公演「アーネスト・イン・ラブ」製作発表
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樹里咲穂 最後の公演に意欲満々
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宝塚歌劇団は1日、東京都内のホテルで9月の花組日生劇場公演「ミュージカル『アーネスト・イン・ラブ』」の製作発表を行った。専科の樹里咲穂が主演。出演はほかに花組選抜メンバー26人、専科の出雲綾。樹里は同公演を最後に退団する。
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会見からすでに楽しげな雰囲気いっぱい。右から蘭寿、樹里、遠野、桜=東京都内のホテル |
「アーネスト・イン・ラブ」は、19世紀の英国の劇作家、オスカー・ワイルドの喜劇「まじめが肝心」を原作に1960年、米国でミュージカル化され、オフブロードウェイで上演された作品。「オフブロードウェイの作品は比較的自由にアレンジできる」(演出家、木村信司)といい、翻訳ものとはいえより宝塚らしい内容になるという。
舞台は19世紀のロンドン。アーネスト(樹里)は、友人、アルジャノン(蘭寿とむ)の従姉妹である貴族の令嬢、グウェンドレン(遠野あすか)に夢中だ。アーネストは実は、本名はジャック。田舎での息苦しい生活に嫌気がさし、ロンドンにいる弟のアーネストが不始末を起こした。その処理にいくのだとうそをつき、故郷から逐電。そのままアーネストとして都会暮らしを堪能していた。グウェンドレンの家から結婚には反対されて…。一方、アルジャノンは田舎の娘、セシリイ(桜一花)に心を動かす。田園を舞台に恋の狂想曲が始まる。
会見には樹里のほか蘭寿、遠野、桜、演出の木村、そして小林公一理事長が出席。樹里らは劇中歌も披露した。
会見で樹里は、「最後の最後に、明るくて軽いタッチという私の個性にぴったりの作品と出合えて運がいいなと思っています。最後まで男役樹里咲穂を貫き通したいです」と、“ラストラン”への強い意欲を示した。
なお、この公演に樹里のサヨナラショーがつくかどうかについて小林理事長は「検討中です」と、前向きの姿勢を示した。
「アーネスト・イン・ラブ」は、7月には月組が瀬奈じゅん、彩乃かなみの新トップコンビのお披露目公演として大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演する。
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