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宙組 和央ようか(4):タカラジェンヌ夢の軌跡
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「いかにリセットできるかが大事」
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「ゆとりなんてない」というが、トップの自信と落ち着きが感じられる |
代表作となった「ファントム」のあと、今年の宝塚大劇場公演は、「ホテル ステラマリス」「レヴュー伝説」と、現在公演中の「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」(9月19日まで)。昨秋の全国ツアー公演では、“ベルばら”と並ぶ宝塚歌劇の大作「風と共に去りぬ」で、究極の男役といわれるレット・バトラーも好演した。長い足のカッコいい長身には、スーツ姿も時代物のコスチュームもよく似合う。
「私は、こういう役や作品をやりたいと思ったことはありません。いつも、どんな役が来るのかなと楽しみで、来るもの拒まず。どの作品でも演技プランは一緒で、常にリセットして新鮮でいることを心がけています。公演中でも日々、いかにうまくリセットできるかが大事ですね」
宙組トップになって6年目に入ったが、その前の雪組時代も含めて、1度も休演したことはない。自己管理はしっかりしているようだ。「終演後はあまりしゃべらないようにして、出かけることもない。体よりノドを休めたいって気持ちが強いですね」
プライベートな趣味はスキューバダイビングという。「リゾートダイバーなので最近はほとんど行けてないんですが、やり始めたのはずいぶん前。私たちってオフでも宝塚をひきずっていて、宝塚を切り離したことがない。ところがダイビング中は全く忘れていたんですよ。これはいいなって、長めのオフには行くようになりました」。周囲から隔絶して自分ひとりになれる海の中が、何よりの癒やしの空間になっているらしい。
最後に昨年、創立90周年を祝った宝塚歌劇の魅力を聞くと−。「何事でも90年も続くことって少ないじゃないですか。これは私たちが普段感じているより、もっとすごいことなんだと思います。宝塚の一番の魅力は、つかの間にいろんなことを忘れられるところ。舞台を見に行くときは、私でも前の日からウキウキした気分になりますね」
(次回からは専科の樹里咲穂です)
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