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宙組 和央ようか(1):タカラジェンヌ夢の軌跡
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在籍5年 舞台に映える大型トップ
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「炎にくちづけを」のふん装をした和央ようか(右)と花總まり |
トップ在籍5年と、5組の中で最長になる。舞台栄えのするスラリとした長身(172センチ)が何よりの魅力。宝塚歌劇を代表する娘役トップ、花總まりとのコンビは存在感、安定感がバツグンだ。
トップの座については、「ウーン、本当に多くの人たちに支えてもらっていられる立場ですよね。ウーン、大変なのは精神力かなぁ。いつも感動するのは、フィナーレのパレードでみんなが迎えてくれるとき。しばらく休みがあったあとはテレ臭い感じもしますが、何回やっても感激します」
ひと言ひと言、慎重に言葉を選びながら話す。花總の存在は、「最高にいい刺激を与えてくれる仲間」と表現した。
宝塚大劇場で8作目となる公演「炎にくちづけを」「ネオ・ヴォヤージュ」が、8月5日から始まる(9月19日まで)。
「炎に−」はヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」をもとにした悲劇。トロヴァトーレとは吟遊詩人の意味で、和央は愛と復讐の渦の中に突き進んでいく数奇な生まれの吟遊詩人マンリーコを演じる。「生まれは伯爵、育ちはジプシーという役。私はこれまでも、なぜかジプシーの役が多いんです。セリフもほとんど歌で、曲も大きいですし、壮大な感じがするお芝居です」
オペラをベースにした宙組作品は「鳳凰伝〜カラフとトゥーランドット〜」(平成14年)に次ぐもので、同作は日本演劇協会賞を受賞している。「『鳳凰伝』はハッピーエンドでしたが、こんどは最後に死んじゃうんですよ」と説明した。
「ネオ−」は、スーパー・エクスプレス「フォルテシモ号」に乗り出発した出演者たちが、世界を巡る夢の旅を展開するバラエティーにとんだショー。「久しぶりにみんなでタップを踊らせていただきます。幕開きからドラマチックで、それぞれの場面がすごく変化があって素敵です。2作とも元気でエネルギッシュな宙組らしい作品だと思います」(つづく)
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