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専科 轟悠(1):タカラジェンヌ 夢の軌跡
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趣味の旅行「自分へのごほうび」
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「家では片付け物をするのが大好き」という素顔の轟悠 |
宝塚歌劇団の“顔”のトップ・オブ・トップから登場してもらおう。雪組トップスターから平成14年に専科に移籍して、翌15年には在団中の生徒としては6人目となる歌劇団理事に就任。宝塚歌劇創立90周年だった昨年は、宝塚大劇場の幕開けを飾った「飛翔無限」で春日野八千代、松本悠里とともに荘厳な祝舞を披露し、東京・日生劇場公演「花供養」に主演したほか、数々の行事で“シンボル”の役目を果たした。
「個人的には春日野先生とお話できるようになったのがうれしかったですね。松本さんは何かと気を使ってくださるので、得たものは大きかったと思います。10年に一度行われる大運動会は、音楽学校時代、雪組時代に次いで3回目。改めて90周年という言葉に、みんなが心一つになって取り組んだ1年でした」と振り返った。
「あいさつすること多くなりましたが、そういう席の発言は苦手で…。歌劇団としての立場も踏まえてになるので、すごく緊張します。理事会にも東京公演中以外は、出席しています。うちの親ぐらいな年代の男性が多いし、経営などのことはわかりませんが、組単位のことや下級生のこと、音楽学校の話になれば、黙っていてはいけないような気持ちになります。事務所のみなさんの空気の中に入ったという感じで、歌劇団としての姿勢、方針など細かい部分まで情報として理解できるようになると、ますます宝塚が好きになりました」
趣味は油絵。専科になってすでに個展を2度開催している。
「舞台は今年でちょうど20年目になりますが、絵に関してはまだ研2か3の感じですね。1回目の個展のときは、お客様に『すみません』という感じ。2回目は『タッチが変わった』というみなさんからの意見を聞いて、『あー、そうなんだ』と気づくことが多かった。次にどういう絵になっていくか私も楽しみですが、透明感を出したい。これが難しいんですよ」
もう一つの楽しみは旅行。
「ヨーロッパの空気が好きで最近はイタリア、フランス、スイスあたりに行くことが多い。ひとつの仕事を終えた自分へのごほうびの意味もあって、何人かで集まって私がコンダクターになって行きます」(つづく)
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