SUMiRE MEMO
4月22日の大阪夕刊
by 平松澄子
(1)趣味の旅行「自分へのごほうび」
(2)ラヴィック役で芸術祭賞優秀賞
(3)バトラー役3回、男役の極地を表現
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連載
産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。
・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」
・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」
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番組表
東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。
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僚誌
月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
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ENAK編集部
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編集局文化部
専科 轟悠(4):タカラジェンヌ 夢の軌跡
人生と同じように舞台を大切に
「ソウル・オブ・シバ!!」のシバ神
宝塚大劇場で5月13日に開幕する星組公演「長崎しぐれ坂」「ソウル・オブ・シバ!!」(6月20日まで)に特別出演する。星組の舞台に立つのは初めてだが、トップ・コンビの湖月わたる、檀れいとは、
東京・日生劇場公演「風と共に去りぬ」
などで何度か共演したことがあり、気心が知れた仲だ。
「組を背負う立場になったワタル、
これが退団公演になる檀ちゃん
。2人がどういうふうに成長して変わっているか。私も負けずに成長して一緒に取り組む気持ちです。檀ちゃんは初舞台が雪組で、組子の時代もある。最後の舞台でにご一緒できるのも、何かの縁だと思いますね」
「長崎−」は江戸末期の長崎を舞台にした愛憎劇。轟が得意とする日本物で、江戸無宿で役人に追われる伊佐次を演じる。「私とワタルと檀ちゃんの3人は幼なじみの設定なんです。役人の下っ端役のワタルに追われて、最後に腕の中で死ぬんですけど、本望ですね。ハッハハハ」
「ソウル−」では、この世に舞を生み出したとされるシバ神にふんする。「世界を舞で操るというすごい役で、ポスターではキンキラキンの衣装を着てます」
今年で舞台生活20年目に入った。雪組トップ時代に歌劇団初の試みとして、宝塚バウホールで1人芝居「THE FICTION」(平成10年)に挑戦したことがあったが、20周年記念のリサイタルなど何か予定はあるのだろうか?
「いゃあ、1人芝居はつらいですからもう…。ただ、今年後半ぐらいに、少し考えていることはございます。まだ、具体的には言えませんが」と言外に肯定した。どんな趣向で見せてくれるか、楽しみにしよう。
最後に、宝塚歌劇100周年に向けての気構えと夢を聞いた。
「10年はあっという間に感じますが、1年、1カ月、1週間、1日単位で区切っていくと、たっぷり時間はある。それをどう使うかは自分の気持ちひとつ。舞台人として、やらなければならないこと、やるべきこと、伸ばすことを、1人1人がどういうふうに取り組んでいくか。個々の意識の持ち方に委ねられると思います。100周年にはその結果があらわれてくる」
「私個人としての舞台以外の夢は、絵の個展以外にもやりたいことが見えてきた段階かな。舞台に関しては男役として型にはまりたくない部分と、追及していきたい部分の両方を持って、1作ごとの舞台の1日1日を大切にしてゆきたい。舞台を大切にすることは、自分の人生を大切にすることだと思っています」
5月は星組トップスター、湖月わたるの登場です。
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