宙組 大和悠河(1):タカラジェンヌ 夢の軌跡
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バウ単独初主演でアイドル性、発揮
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平成18年3月3日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子 |
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キュートで華やかな雰囲気を持つ人気男役スター。宝塚大劇場で24日から始まる宙組公演「Never Say Goodbye−ある愛の軌跡」(5月8日まで)に出演する。
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単独初主演した「シンデレラ・ロック」のシド役 |
東京都文京区出身。小学校4年から母親に連れられて宝塚歌劇を見るようになり、6年のときに音楽学校の受験を決意した。「急にショーで歌い踊るのが楽しく見えたんです。それまでは体育会系だったので、まさか自分が踊りをするとは思っていなかった」というが、中学卒業時に1回で合格。スターの輝きは当時から際立っていたようだ。
卒業の7年はあの阪神大震災の年。「卒業試験が始まるその日が大震災。寮にいたので大きな被害はなく、水がないなどすごい思いをしながら、みんなで試験や文化祭のけい古をしていましたね」。大阪のシアター・ドラマシティに場所を変更して行われた文化祭では、芝居の主役を演じている。
初舞台は同年春の星組公演「国境のない地図」。大震災で休演を余儀なくされた宝塚歌劇が再開した、記念碑的な作品だった。月組に配属となり、早くも9年7月の「EL DORADO」のイグナシオ役で新人公演初主演。「とにかく、膨大なセリフと歌をこなさなくては、やってやるぞ、という勢だけで突っ走っていました」という。
同年12月には宝塚バウホール公演「ワンモア・タイム!」で成瀬こうきとダブル主演。翌10年は3月の「WEST SIDE STORY」のトニー役(第2部)、10月の「黒い瞳」のニコライ役と、新公の主演が続き、11−12月のバウ公演「シンデレラ・ロック」で単独初主演を果たす。ポップな感覚の主人公シドを溌剌と演じ、アイドル性をいかんなく発揮した。
「すっごくうれしかった。植田景子先生が作品を私に合わせて書いてくださったので、そのときの自分がそのまま表現できた。妙なリアル感があり、若手ばかりがみんなで作り上げていく過程も楽しかったです」
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大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」。毎月ひとりのタカラジェンヌを取り上げ、平松澄子記者がじっくりと話を聞きます。
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