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花組 真飛聖:タカラジェンヌ 夢の軌跡(1)
純二枚目役「深い想いくみ取って」
7月28日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
まとぶん すっきりした外見と個性的な芝居で、多面的な魅力を見せる男役スター。現在は宝塚大劇場の大作ミュージカル「ファントム」に、フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵役で出演している(8月7日まで)。オペラ座のパトロンのひとりの大金持ちで、ヒロインのクリスティーヌ(桜乃彩音)に想いをよせる純二枚目役だ。

「出番は少ないんですが、1場面ごとに存在感が必要で、集中力のいる役。舞台に出ていないときでもテンションを持続しなくてはならないのが難しい。シャンパンの王様でいつもちやほやされている彼が、初めていちずに愛した女性がクリスティーヌ。ところが最後には、彼女とファントム(春野寿美礼)の2人だけの愛の世界を見せつけられて、初めての挫折を味わう。ただのプレイボーイと見ないで、そういう深い想いをくみ取ってほしい」と、フィリップの役柄をていねいに説明した。

最大の見せ場は、クリスティーヌを想って銀橋でひとり歌うシーン。

「あとで付け加えられた場面で全体と曲想が違うんですが、とてもすてきな曲。難しいですが気持ちよく歌えます」

神奈川県川崎市出身。3歳からバレエを習っていたが、宝塚に入るきっかけは、中学時代に同級生から薦められたこと。「『ベルサイユのばら』(月組、涼風真世主演)を観て宝塚にはまった友だちから、受けなよって『歌劇』(月刊誌)を見せられて。宝塚のことは全く知らなかったのに、それで入ると決めたんです。背が高くなってバレリーナにはバランスが悪くなり、続けていけるのかなと思っていた矢先だったからかも。すごい不思議な縁ですよね」

その後、歌を習い始め、初めて観た宝塚の舞台が「ヴェネチアの紋章」(花組、大浦みずき主演)。「もうすべてに圧倒されて。こんなすごい世界に、何で私は入ろうと思ったんだろうって気付きました。(音楽学校の受験は)1回目がダメだったので、かえってがんばる気持ちになったんです」。2度目で見事に合格する。



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