宙組 和央ようか 退団
退団会見 「これからのことは心の言葉にしたがって」
7月2日(日)
和央ようか 報道関係各社の方々、今まで長い間本当にお世話になり、ありがとうございました。本日無事に宝塚を退団させていただくことができました。みなさまに長い間お世話になったことを心から感謝しております。本当にありがとうございました。
−−「NEVER SAY GOODBYE」は回を重ねるごとによくなったが
和央 えー、私は、毎日(主人公の)ジョルジュとして生きていくことにせいいっぱいだったので、初日からどう変わったか自分では全然分からないのですけど、(演出家の)小池(修一郎)先生、(音楽を担当したフランク・)ワイルドホーンさんによる本当にすてきな作品、すてきな音楽を、いつも私自身がいちばん幸せな気持ち、まっさらな心で、できたことをうれしく思っています。
−−退団のあいさつのため最後に大階段を下りたときの心境は?
和央 正直なところ無心でした。ふだんの公演でも最後にはひとりで下りてくるんですけど、そういうときとは違う何かがありました。が、具体的に何を考えていたかと問われれば無心でした。
−−サヨナラショーの構成は
和央 えー、やりたいものを全部小池先生に伝えました。幕は絶対に「W・I・N・G」で開けよう。その後「ミレニアム・チャレンジャー」でもう1曲明るくいきたい。その後については、やりたいナンバーをお話しし、それで構成していただきました。
−−宙組への言葉を
和央 えー、宙組のみんなへは私のすべてを見せてきました。真剣にやってきたので感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、みんなはみんなでずっとがんばっていくと思います。がんばってほしいなと思います。
−−こんなに長く和央をさんを引き止めた宝塚の魅力は?
和央 うーん。私は男役が大好きでした。こんなに長くいるつもりはなかったんですけど、なんだかやっていると、まだまだやれそうな気が、いまでもするぐらいなんです。けれどいちばんの理由は、やっぱりファンのみなさまが温かいこと。ファンのみんなと離れたくない。これが大きな理由だと思います。
−−和央さんにとって宝塚とは?
和央 宝塚は………。宝塚は夢の世界ですけれども、夢を作る側は毎日真剣勝負でした。ある意味舞台は戦場でしたし、必死でした。これからは、とりあえず治療に専念しようかと思います。はい。その後については、今のところ治療のことしか考えていないのですが、ファンのみなさまの言葉を胸に秘めつつ、自分の心の中の言葉を聞いてから、自分に正直に生きていこうかなと思っています。本当に何も決めていません。
−−宝塚と違う舞台に立つことを期待してもいいか
和央
…。期待されると困っちゃう。はい。なので、とりあえず、私ほんとうにきょうまで生きてくるのがいっぱいいっぱいだったので、今からまたゼロになった自分に相談しながら決めたいと思います。