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タカラジェンヌ 夢の軌跡 雪組 水 夏希(4)
自分らしさを出すことが大事
2月24日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子
雪組へ組替えになって初めて出演した作品は、17年6−8月の宝塚大劇場公演「霧のミラノ」。レジスタンスに加わるジャンバディスタ役だった。近年はスタークラスの組替えが頻繁に行われるようになったが、4組も替わるのは珍しい。

「まさか自分が、こんなに替わるとは思わなかった。最初の月組から花組に替わったときが一番、衝撃が大きかったけれど、振り返ると花組時代は好き勝手なことをしていましたね。どの組でもそれまで築きあげてきた人間関係があるので、当初は寂しさや違和感はありますが、それも時が解決してくれることなんだ、とわかってきました」と、落ち着いて話す。

現在、大劇場で公演中の「ベルサイユのばら−オスカル編」では、アランとアンドレの役替わりで出演(3月20日まで)。先の星組公演「−フェルゼンとマリー・アントワネット編」ではオスカル役で特別出演したから、これで5組すべての舞台を経験したことになる。

「ある意味すごいですよね。各組でそれぞれ色が違うし、トップの方が替わるとまたガラッと変わる。組の色に合わせようとするより、気負わず素直に、自分らしさを出すことを心がければいいと思います」と、達観している。

男役の魅力は「発散できること」というが、今回演じているアンドレは控えめにオスカルを見守る辛抱役。「懐の深い男の役をいかに小さくならず、抑えた強さを表現できるか。今はアンドレをしっかりと演じることが、次のステップにつながるように思う」そうだ。

そして7月には“ベルばら”の全国ツアー公演で、主演のオスカル役をつとめることも決まった。

「ホントにこんなにご縁があろうとは。全国のファンの方も“ベルばら”は喜んでくださるだろうし、オスカルは大好きでうれしいんですが、私で大丈夫なんだろうかって不安も大きい。身近に接している朝海(ひかる)さんのオスカルを、勉強させていただきます」

次会は宙組 大和悠河の登場です


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