宙組 花總まり(3):タカラジェンヌ 夢の軌跡
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大役を巧みにこなし存在感
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平成18年4月14日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子 |
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「ファントム」のクリスティーヌ役 |
1998年1月の香港公演に選抜メンバーの中心的存在で出演したあと、65年ぶりに新設した宙組の発足にともない、雪組から組替え。同年3月の宝塚大劇場公演「エクスカリバー」「シトラスの風」から、姿月あさとの相手役として宙組の初代トップ・コンビに就任する。
「このときは単なる組替えではなく、周りが一斉に動いた歴史的な“大事件”。自分だけではなかったけれど、やはり寂しかったですよ。私は雪組で主演娘役をさせていただくようになって、雪組で育ったという気持ちがありましたからね」と、当時の心境を振り返った。
2000年6月の全国ツアー公演「うたかたの恋」「GLORIOUS!!」から、宙組の2代目トップとなった和央ようかとのコンビに。「ベルサイユのばら2001」の王妃マリー・アントワネット、「鳳凰伝」(02年)の王女トゥーランドット、「傭兵ピエール」(03年)の聖女ジャンヌ・ダルク、「白昼の稲妻」の令嬢ヴィヴィアンヌなど、バラエティーにとんだ大役を次々と巧みにこなし存在感を増していく。
「宙組では舞台以外の取材など、いろんな仕事がたくさんできてきました。“ベルばら”は初舞台以来で、役を演じたのは初めてでしたが、CMを撮ったりして周りの注目度が違う。ホントに“宝塚の宝”なんだってすごく感じました」
04年には「BOXMAN」(大阪のシアター・ドラマシティ)でキャリアウーマンのドリーを瑞々しく演じ、和央とともに第29回菊田一夫演劇賞を受賞。そして同年5月には、アメリカのミュージカル「ファントム」で歌姫クリスティーヌを演じ、清楚な美貌(びぼう)と、上達した歌唱力を存分に発揮して、新たな代表作となった。
「『鳳凰伝』以来の久しぶりに歌で綴っていくミュージカル。すごい好きな作品です。クリスティーヌ役も好きですが、私はたかこさん(和央の愛称)が演じるエリック(オペラ座の怪人)がすごく好きで、合っているなぁと思いました」
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