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大貫妙子2
質問絶えず若い聴き手に向けて、若い視点の歌を作り続けなくては−−という強迫観念のようなものはない?

大貫妙子回答作りたくてもできないですもの。いま大失恋でもしたら分かりませんが…でも、見方、考え方は昔とは、やっぱり違うと思う。若いときと同じものの見方はできない。

質問ところで、「新しいシャツ」(昭和55年のアルバム「ロマンティーク」収録)を平成13年の公演でうたった際の録音が収録されていますね。若いころの視点でものを見ることはできないけど、若いときの視点で作った歌をうたうことは、当然、できる。

大貫妙子回答「新しいシャツ」が好きだっていう人が多いので。私はそれほどでもないんですけどね…。オリジナルのほうを今聴くと、ただポーッとうたっちゃっているだけなのね。だから、いま、うたうと同じ曲でもこのぐらい表現が違うんだっていうのを、聴いてもらいたいなって考えて。

質問−−表現の進化、あるいは深化を聴いてほしいと?

大貫妙子回答進化(深化)じゃない。変化ですね。

質問30年、第一線でやってきたことについては、ご自分ではどのように受け止めているのでしょうか?

大貫妙子回答30年なんてあっという間でした。だって、いま平成16年でしょ。平成元年ってついこの間のような気がしません? もう、15年過ぎているのよ。信じられない。

大貫妙子

第一線に立っているとは思っていないけど、現役だとは思っている。ありがたいことですよね。一喜一憂したこともありました。80年代…かな。いえ、それだけじゃなくて、何度か。デビューして4、5年のとき。MIDI(制作会社名。昭和60年−平成2年までMIDIから6アルバムを発表しいる)時代にもあったし…。(現在契約している)東芝EMIに移ってからも。

たとえば、やるべきことをみつけられないときに悩んだ。常にやりたいことがあるわけじゃないですから。私の場合、自分でプロデュース(制作監修)しているからなおさら、何をやっていいか分からないなというときもある。
自分がやりたい音楽を続けられることこそ、目指すところ。
ヒット曲を作り続けないといけないのではないか−−と思ったこともあったけど、他人を見ていると、常にチャートを独占しているようなやり方がどれだけ大変か。そういうのを間近で見ているし、彼らが幸せかっていうと、あんまり幸せそうじゃない。どういう選択をするかは自分の問題。私は常にチャートの上位にいるより、自分がやりたい音楽を続けられることこそ、目指すところ。これは負け惜しみではない。だから、いちいち、一喜一憂しないと決めた。

質問−−自分で監修するのがたいへんなら、たまには他人にゆだねてみたらどうでしょう? たとえば、シュガー・ベイブでの盟友だった山下達郎とか…

大貫妙子回答いやあ、山下くんとはやらない。だって、音楽性が違うから、シュガー・ベイブもお別れしたんだし。彼と私とでは、音楽の作り方が違うの。彼は、なんというか、まずスタイルありきなのね。だから、ずうっと同じじゃないですか、やっていることが。私は時代ごとに興味のおもむくままにサウンドも多少変わってきている。「僕はスタイルで作るけれども、君はアイデンティティーが先に立つ人間だから」。全然違うんです、目指すところが。あるいは向かい方が。

質問ところで、最近はアフリカ、南極などに出かけて、大自然の姿を撮影したり、ルポに書いたりという仕事もされていますが、音楽にもなにか影響があるものですか?

大貫妙子回答まあ、あるでしょうね。自然の中に出かけていくことで、人も動物も生きていくうえで必要なものは、そんなに多くはない。そういう真理に近いものをこの目で見て、体の中に入った。言葉にするのは難しいけれど。生きていくために必要なものって別にブランドのバッグでもなんでもなくい。しかも、そんなに多くのことでもない。その、必要なものさえ見失わなければ大丈夫だという確信−−ですかね。自分もやっぱり、地球の単なる一員だということ。当たり前のことなんだけど、よく分かった。アフリカは1年いたんですけど、人間の、野生からはじき出されている特殊性、だめさ加減なんかが分かりました。

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Library
〜 Anthology 1973-2003 〜
東芝EMI
TOCT-25187〜8(2枚組)
¥3,200(TAX-IN)
円形劇場ヘリオス(富山)に出演決定!

ヘリオスグルーヴィーナイトvol.13
「Just Acoustic」

瑞々しいメロディと透き通る歌声。
そして躍動するリズムと野性味あふれるギター&ヴォイス。
聴く人の心を捉えて離さない、
まさにヘリオス発ダブルスタンダード!

出 演 大貫妙子, SAIGENJI
開催日 平成16年3月31日(水)
会 場 円形劇場ヘリオス
時 間 開場18:30 開演19:30
チケット \4,500(当日\5,000) 全席指定


主 催福野文化創造センターヘリオス
後 援富山テレビ放送、FMとやま、エフエム石川、FMとなみ

お問い合せ/福野文化創造センターヘリオス
TEL 0763-22-1125
FAX 0763-22-1127

E-mail
helios@town.fukuno.toyama.jp


URL http://www.town.
fukuno.toyama.jp/helios


<チケット前売所> ローソンチケット【L=59356】
富山市/インフォマート(市民プラザ店、CiC店)、ディスクビート
金沢市/山蓄109店、レコードジャングル
高岡市/開進堂楽器サティ店、サードビート
砺波市/TSUTAYA砺波店
福野町/ア・ミュー、福野文化創造センター


<一般発売> 2月5日(木)からローソンチケットほか、指定プレイガイドで発売開始