「宝塚はすばらしいところですが、一生活躍できるわけではありません。
昨年末に宙組主演男役のお話をうかがったときに、最終ゴールへ手が届いたと、(退団を)決断しました。悔いはありません」
来年2月12日で退団することが決まった宝塚歌劇団の宙組トップスター、貴城けいが6日午前に大阪のホテル阪急インターナショナルで会見。“電撃”退団の理由をきっぱりと話した。
会見会場に現れた貴城は、黒のパンツスーツにフリルたっぷりなグレーのブラウスというシックな装い。
「これまでの(ほかの方の)退団会見では白い服が多いけれど、黒にした理由は?」と聞かれて、「そうなんですか?とくに意味はございません」と苦笑い。
またこの日は朝から、秋篠宮文仁親王殿下と同妃紀子殿下の第3子ご出産のニュースでもちきりだったが、「忘れられない日になるかもしれませんね」と話した。
貴城は東京都出身で、1992(平成4)年の「この恋は雲の果てまで」で初舞台。翌年雪組に配属され、順調に2番手男役まで育ってきたが、昨年末に宙組の次期トップに内定して、今年5月に宙組へ組替え。5年余り宙組トップをつとめた
和央ようかが7月に退団したあとトップに昇格し、8月の福岡・博多座「コパカバーナ」がトップデビュー公演だった。
宝塚大劇場でのトップお披露目公演は11月3日初日の
「維新回天・竜馬伝」「ザ・クラシック」(12月12日まで)。その稽古もまだ始まっていないのに、いきなりの退団発表は周囲を驚かせた。これが同時にサヨナラ公演になるわけで、東京宝塚劇場公演(来年1月2日〜2月12日)の千秋楽で退団する。
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