星組 安蘭けい:タカラジェンヌ夢の軌跡(1)
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歌もダンスも芝居もこなす実力派
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11月25日(金) 大阪夕刊 by 平松澄子 |
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歌、ダンス、芝居と三拍子そろった実力派の男役スター。先ごろ行われた宝塚歌劇初の韓国公演に、ショー「ソウル・オブ・シバ!!」のシバ神役で参加。韓国のヒット曲「会いたい」をハングルで見事に歌いこなし、大喝采をあびた。
「大好きな国なので、言葉がわかってもらえて、反応がよくてうれしかった」とホッとした表情をみせたのが印象的だった。
滋賀県湖南市(前・甲賀郡)出身。小学校3年のときからバレエを習っていたことが、宝塚に入るきっかけになったという。「中学で進路を決めるときに、ずっと歌や踊りの芸能をやっていきたいなと思って。バレエの先生に勧められていた宝塚音楽学校を受験したんです」
ところが合格したのは4回目で、高校卒業時の最終チャレンジ。かなりのがんばり屋さんのようで、4番目の成績で入学し、首席で卒業している。
平成3年の「ベルサイユのばら〜オスカル編」(月組)で初舞台を踏み、雪組に配属。翌4年「忠臣蔵」では早くもセリフのある役がついた。旧宝塚大劇場のフィナーレを飾った大作である。
「研2(入団2年目)だったんです。花道から走り込んで、『申し上げます!』と討ち入りを告げる役で、そのあと古代みず希さんとの会話もあった。もう、うれしくって。セリフをしゃべることがこんなに楽しいんだ、と初めて実感しました」
新人公演の初主演は7年「JFK」のケネディ大統領役。「決まったときはウワッーって感じ。歌も多かったし、お芝居もできるし、難しかったけれどすごいうれしかった」
新公はこのあと、「あかねさす紫の花」「エリザベート」「虹のナターシャ」と計4回主演。なかでも「エリザベート」のトート役はその歌唱力が絶賛された。「やはりトート役は思い出深いですね。ただ、あのときは本公演が子供のルドルフ役だったので、声の出し方、歌い方がトートとは全く違う。声をつぶさないかと大変でした」(つづく)
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