同じころ、同じパリで
ロシアの亡命貴族の娘
オリガ(ふづき美世)もまた
バレエダンサー、アレクサンドル(眉月凰)と
若い恋に落ちていた。
だが、オリガの家の暮らし向きは
決して楽ではなかった。
財産はロシアで凍結されていたからだった。
叔母は家宝である
「黄金の薔薇」を競売に出してしまう。
アレクサンドルは、家の事情を知るや
オリガを捨てる。
失意のオリガに手をさしのべたのは
クリフォードだった。