「パーミー」収録曲
1
.大声で歌いたい Yahk-Raung-Dung-Dung
2
.知らん顔 TUN-PEN-MAI-TUK
3
.一人で行かせて! KAU-PAI-KON-DIOW
4
.後悔なんてしない PROONG-NEE-AHT-MAI-MEE-CHUN
5
.私を迎えに来て! CHUAY-MAH-RUB-CHUN-TEE
6
.私だけの場所 PEUN-TEE-SUAN-TUA
7
.絆 FAR-SONG-CHUN-MAH
8
.追憶 TOP-TUAN
9
.もっとはっきり POOD-MAI-TEM-PAHK
10
.大空へジャンプ GRA-DOTE-KEUN-FAR
11
.気楽に TARIT-SA-DEE
12
.このままいっしょで YOO-TAU-DAI-REU-PLOW
13
.彼… KOW-LEUM
14
.Paradise SAN-SA-BAI
パーミー(23)は、いまタイでもっとも人気のある女性歌手。本国では2002年にデビュー。初アルバムに入っていた「大声で歌いたい」という歌の大ヒットで人気に火がつき、昨年には2作目も発表。この2枚の作品からより抜いた歌で日本独自に構成したアルバム「パーミー」(ユニバーサルミュージック/UICY-3401/¥2,548)が、日本でも発売された。ENAKは、宣伝のために来日したパーミーに早速、会いに出かけた。
text & photo by Takeshi Ishii/石井健
──
歌手になろうと思ったきっかを教えてください?
■パーミー:
12歳で母とともにオーストラリアに引っ越した際、母がもっていたクランベリーズのCDを聴いたのがきっかけでした。向こうでは友人も少なく、もっぱら自宅で過ごすことが多かったから、CDを聴いてばかりでした。あのころ「タイに戻ったら、タイで歌手になりたい」と思うようになったのです。18歳でタイに戻りまして、レコード会社を直接訪問。「歌手になりたい」と伝えたんですが、「デモテープはもってきた?」と聞かれて、自分にはそういう知識がまるでないのだと気づきました。デモテープなんか作っていなかったんです。もっとも、それほど驚かれなかったから、タイではデモテープなしに押し掛けるのも珍しいことじゃないのかもしれませんね。
──
それでどうしたんですか?
■パーミー:
やっぱり、デモテープさえもっていないから、その後、音沙汰はなし。大学に進学するかどうかを決めないといけない時期でもあり、進路に迷いました。当時、母はまだオーストラリアにいたのですが、電話で「どうなったの?」と聞いてくるんですよ。思わず「デビューできそうだよ」とうそをついちゃった。さあ、どうしよう。そんなときに、たまたま、友人の知人にレコード会社のプロデューサーがいたので、住所を聞き出し、彼の自宅に押し掛けて直接、歌を聴いてもらいました。そうしたら、トントン拍子にことが運んだというわけです。
──
すごい勇気、というか、行動力ですね
■パーミー:
まだ子供だったからできたのかな。パワーがあった。母に心配をかけたくもなかったですし。
PALMY
本名・イフ・パンチャンルーン。1981年8月7日生まれ。タイ人とベルギー人のハーフ。12歳まではタイで過ごしたが、ハイスクールのときに母親とともにオーストラリアへ。オーストラリアでは美術を専攻し、音楽、美術など多くの芸術に触れ、彼女の次のステップの源になる。
オーストラリア滞在時に歌手になることを目指し、タイへ帰国し、現在所属するGrammyレコードでのデビューをチャンスをうかがう。
Grammyレコードでは得意の英語を生かし、まずは作詞を担当。後にコーラスなどにも参加。2002年12月ついにデビューを果たす。
デビュー・アルバム1曲目の「大声で歌いたい」がタイで空前のヒット。これまで保守的なタイ国民に“自由な発想”をモットーにするナチュラリーな彼女と彼女のファッションと演じる音楽が人気を得る。
03年7月にはセカンド・アルバムを発表。この作品では彼女自身がサウンドデザインから、全てのコーラスまでもこなし、「Stay」では作曲も担当。
以上、パーミー公式サイトより
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そんな押し掛け売り込みのあった2年後、ついにデビューすることになりましたが、いざ、デビューが決まったときの心境は?
■パーミー:
あと、1年ぐらいは準備期間がほしいなと思いました。デビュー自体は急ぎたくなかったんですよ。入念に準備をして万全を期したかった。
──
急に慎重になったわけですね
■パーミー:
やっぱり、実際に準備を始めたら、デビューするのって簡単なことじゃないなと実感したんです。実際、デビューアルバムを今聴き返すと「もっといいものにできたなあ」と思う点が多々あります。
──実際、それまで音楽経験はほとんどなかったわけですよね?
■パーミー:
人前で歌ったことは、なかったですね。それを考えれば、デビューできたのは、運命というか幸運だったなと思います。
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