★ ★ ★
「確かにこれまで濃い役が多くて、私自身も演じるにはそういったタイプが好きで、白いイメージの役には苦手意識があったんです。でも、3年前の『シンデレラ』(外部出演作)で王子役という白い役の代表のような役をやってみてはじめて、白馬の王子様のような役が素敵にできてこそ、本当の宝塚の男役なんだと実感したんです。宝塚はやっぱり、お客様に夢を見ていただくところですからね。花組に来てから貴族の役が続いたこともあって、これからは白い役も魅力的に演じていけたらいいなと思っています。『ファントム』のフィリップでは髪をかなり明るくして、馬に乗ったらなびくような雰囲気の付け毛もし、自分でもとても新鮮です」★ ★ ★
11月には花組生として初めて主演する舞台『MIND TRAVELLER―記憶の旅人―』が控える。サスペンス要素が強いミュージカルで、作・演出は『エリザベート』の小池修一郎。下級生の頃の『イコンの誘惑』以来、久々の顔合わせだ。★ ★ ★
「記憶喪失になってしまい、大事なことを思い出せず、それを探っていく男を演じます。彼が背負っているものとは何か。何が彼を待ち受けているのか…という展開になると思います。小池先生が私に持つイメージから作り出される色と、私自身が出したい色とがいい感じで混ざり合った作品になればいいですね」★ ★ ★
今年、男役12年目。花組スターとして益々の活躍が期待される中、今後やってみたい役は? と聞いてみた。真飛の日本物は絶品ゆえ、またぜひ観てみたい! と願うのだがいかがでしょうか?★ ★ ★
「私も日本物がやりたい! 光源氏のような日本物ならではのプレーボーイをぜひ! 音楽学校で初めて日舞をやって以来、日本物は極力避けたかったところがあったんですけど(笑)、一昨年の『花のいそぎ』主演で日本物の良さをたくさん教えていただいて大好きになったんです。着物のお衣装もそうですけど、日本物のメイクが気に入りまして。アイラインの描き方がとても繊細なんですが、コツをつかみました(笑)」真飛聖のTV Check Now! 私は家に帰ったら舞台とは全く別のことをして気分転換するタイプ。料理が好きで、テレビをつけながら何時間もかけて作ったりします。最近のドラマでよく見ていたのは「ブスの瞳に恋してる」や、宝塚の先輩・天海祐希さんが主演されていた「トップキャスター」。1回見て完結するドラマが好きで、2時間サスペンスものも大好き。朝はテレビにタイマーをセットして目覚ましがわりにもしてます! |
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.
花組シアター・ドラマシティ公演に主演! ミュージカル・サスペンス 『MIND TRAVELLER―記憶の旅人―』 11月10〜22日 at 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 11月30日〜12月6日 at 日本青年館 大ホール 目覚めた時、記憶喪失でジョン・スミスと名付けられた男が主人公。政府の秘密組織に所属していたらしいが、一体、自分に何があったのか。過去を失った男の自己再生の道と、その過程で芽生えた愛の物語を描く。 作・演出=小池修一郎 (問)宝塚歌劇インフォメーションセンター TEL.0570-00-5100 ■PROFILE まとぶ・せい 10月13日生まれ。神奈川県出身。1995年『国境のない地図』で初舞台後、星組に配属。1999年『我が愛は山の彼方に』で新人公演初主演。2002年『ヴィンターガルテン』で朝澄けいとバウ公演初主演。03年、日生劇場公演『雨に唄えば』で女役・リナ役を好演。04年『花のいそぎ』でバウ単独初主演。05年8月に花組へ組替え。01年の『花の業平』新公・在原業平役は「当時夢中すぎて役を楽しめなかったので、いつかもう一度やってみたい」とか。 |