モダンダンスの第一人者
アキコ・カンダ 宝塚歌劇講師45周年の記念公演
11月28日(火)
大阪夕刊 by 平松澄子
モダンダンスの第一人者で宝塚歌劇団の講師をつとめるアキコ・カンダが、宝塚歌劇講師45周年記念の「AKIKO〜オンステージ・タカラジェンヌと共に〜」を、12月1〜3日に宝塚バウホールで行う。安奈淳、峰さを理らOG28人と和涼華ら星組の若手スター18人が出演。カンダ自身とOGと現役の教え子たちが一緒に、同じ舞台で踊るのは初めてになるという。
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「宝塚との出会いで、いろんなチャンスをもらいました」というアキコ・カンダ |
「ダンスという土台の上に、師弟関係を超えた人と人との巡り会いがあり、それがずーっと45年も続いていることに、感謝の気持ちでいっぱいです」とカンダ。
埼玉県大宮市出身で7歳からダンスを始め、日本女子大学1年のときに来日したマーサ・グラーム舞踊団の公演を見て触発され、単身で渡米。米ニューヨークのマーサ・グラーム舞踊学校に入学し、日本人として初めて同舞踊団の団員になり、活躍した。
昭和37年に帰国後は「アキコ・カンダ ダンス・カンパニー」を主宰して毎年リサイタルを開いており、代表作に「フォー・シーズン」「バルバラを踊る」などがある。49年に「コンシェルジュリ」で芸術祭大賞、平成10年に紫綬褒章など受賞歴も多数。
帰国と同時に宝塚歌劇団の講師を務め、同じ年に「皇太子の勲章」で振付家デビュー。以来、「マイ・アイドル」「ラ・ラ・ファンタシーク」など宝塚歌劇の多くの作品を担当し、独特の美学が感じられる斬新(ざんしん)な振付が評判だ。
「宝塚は姉が大ファンで中学生のころから見ていましたが、講師になる直接のきっかけは、ニューヨークで渡辺武雄さん(演出家)と出会ったこと。大勢の人を動かすことができるという、宝塚ならではの振付は魅力だし、生徒さんたちの可能性をどう引き出すかの楽しみも大きい。最も影響を受けたのは鴨川清作さん(故人)で、型破りな演出家との出会いで、宝塚にモダンダンスの新風を吹き込めたと思います」とカンダ。
今回の「〜オンステージ」は、OGによるアズナブール作品集▽アキコの軌跡▽アキコと星組生▽全員そろっての「タカラヅカ名場面集」という構成で、振付はすべてカンダが担当する。「アキコはホントに踊りが大好きで、踊ることしかできない。年々、体はキツクなるけれど、神様が踊っていいよと言ってくださる限り、踊り続けたいと思っています」と話している。
公演は全5回。問い合わせは宝塚クリエイティブアーツ・カスタマーセンター(電)0797・83・6000。
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