小池修一郎演出「ハローキティのくるみ割り人形」 OG樹里咲穂が声の出演
タカラヅカ+キティで目指せブロードウェー!
6月22日(木) ENAK
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フィナーレで羽根を背負って登場した“トップスター”キティ |
宝塚歌劇団の演出家、小池修一郎が演出のほか脚本、作詞を手がけたサンリオピューロランド(佐藤誠館長、東京都多摩市)のミュージカルショー「ハローキティのくるみ割り人形」が完成し22日午前、関係者などに披露された。
「ハローキティのくるみ割り人形」は、サンリオの人気キャラクターであるハローキティとその家族らが演じるミュージカル。くるみ割人形の声を元宝塚男役の
樹里咲穂が担当しているほか、振り付けがやはりOGの若央りさ。衣装デザインの有村淳、音楽の太田健も同劇団所属。さらに声の出演に3人の元ジェンヌがいるなど、まさに宝塚づくし。
キティはダニエルからもらったくるみ割人形の腕をちょっとしたいたずらから壊してしまう。ドールハウスのある自室で手当てするキティにキャッチボールをしていたダニエルが暴投したボールが直撃する。気を失ったキティは夢の世界で人形たちと出会い…。チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」を下敷きにした作品。
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“大階段”でのデュエットダンス |
芝居の後にはショーも用意されており、ロケット、デュエットダンス、エトワール…。小さな大階段からは黒タキシードで男装したキティが羽根を背負って下りてくる。まさに宝塚のショーそのものの構成だ。
この日は舞台披露の後に関係者らがあいさつ。
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フィナーレ。シャンシャンももっています。東京宝塚劇場…ではありません |
辻信太郎サンリオ社長は「アニメなどに続いて日本発のライブエンターテインメントのショーを世界中に紹介したい。小池先生は宝塚の力でキティの舞台を海外の劇場にもっていきましょうといってくれました。今回はその手始めです」と話し、関連商品が世界2万200カ所で販売されているキティの知名度とあいまって最終的にはブロードウェーに進出したいという夢を披露した。
小池は「ピューロランドのミュージカルは通常30分ですが、今回は後半にショーをつけて35分になっています。芝居の部分のテンポが早いので子供さんがたに理解していただけたか、ちょっと心配ですが、この劇場のスタッフ、キャストは汗びっしょりでがんばってくれました」と、ふだんの宝塚とは異なる“客層”への気遣いを見せた。
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記念撮影。右から小池修一郎、樹里咲穂、キティ、キティの妹ミミィ、若央りさ |
樹里は「子供のころのアイドルであるキティとデュエットする場面もあり緊張しましたが、夢のようでうれしいです。大勢のかたに観ていただきたいし、私も知り合いの子供たちを呼んできます」と興奮気味に話した。
「ハローキティのくるみ割り人形」は24日からサンリオピューロランド内のメルヘンシアターで1日3〜4回上演。2年間の予定。詳細は同所の
公式サイトで。