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「アランもジェロワールも同じ衛兵隊士なので、最初はオスカルに反発していますが、次第にオスカルの心を知り心酔していくという感情の流れがほぼ同じなんですね。そこでどうやってそれぞれのキャラクターを出していくのかが本当に難しかったです。演出の谷(正純)先生からは、その差を楽しめとアドバイスいただきましたが、楽しむ余裕なんてまったくありませんでした!」☆ ☆ ☆ ☆
『ベルばら』といえば豪華な衣裳やセット…とまず連想するが、フランス衛兵隊士はほとんどが平民の身分。スマートな貴族もいいが、豊かな感情表現と表情が魅力の音月桂に、衛兵隊士役はぴったりだった。☆ ☆ ☆ ☆
「衛兵隊のメンバーとは、いつもお稽古場でも一緒にいて、連帯感を感じるようにしていました。ご覧になった男性のお客様から『衛兵隊士の友情が感じられてよかった』という感想をいただけて、とても嬉しかったです。アランは水(夏希)さんとの役替わりでしたが、自然についていきたいと思わせるリーダーの風格は、さすがだなあと感じました。私は次女ということもあって、いつも年下気分が抜けないのですが、新人公演も卒業しましたし、これからは下級生を引っ張っていけるようにならなければと改めて思いました」☆ ☆ ☆ ☆
そんな音月桂の次回公演は、バウホール『やらずの雨』の主演。本人も大好きという日本物の芝居で、町人髷もバッチリ似合っている。☆ ☆ ☆ ☆
「ポスターを見た同期からも、カツラじゃなくて自前? なんて言われましたが、もちろんそんなことはありません(笑)。放蕩息子という設定で、武士とはまた違った身のこなしや江戸弁など、勉強することはいろいろありますが、出演者一同でいい舞台作り上げたいと思っています」音月桂のTV Check NOW! 実は私、テレビッ子なんです。流行に遅れちゃいけないと、とりあえずドラマの初回は必ず録画するタイプです。今は真矢みきさんの「アテンションプリーズ」、天海祐希さんの「トップキャスター」、黒木瞳さんと映美くららさんの「プリマダム」…と、宝塚出身の方が活躍されているドラマもたくさんありますしね。ウチのDVDはフル回転です。ちょっと前になりますが「タイガー&ドラゴン」も好きで、落語に興味を持ったところに『やらずの雨』のお話をいただいたんです。「タイガー〜」では、若い方の落語ファンが増えたそうなので、ぜひ『やらずの雨』も年代を問わずたくさんの方に見ていただきたいですね。 |