月組「暁のローマ」「レ・ビジユー・ブリアン」東京公演始まる
轟悠 瀬奈じゅん記者会見全文
7月7日(金) ENAK
轟 悠 金さんで〜す
瀬奈じゅん 銀さんで〜す
轟 月組に10年ぶりに戻ってきました。同期最後のひとりである夏河ゆら(月組組長)がで寿退団。月組生といっしょに腰を抜かしながらも祝っています。見送ることができてうれしいです。あさこ(瀬奈の愛称)さんとは花組(
2002年「風と共に去りぬ」日生劇場公演)で、いっしょになりましたので、それからの成長ぶりを感じながら舞台を作っていきます。自分なりに楽しみながら勉強していこうと思っているところです。
瀬奈 今回は退団者、組替え者が大勢います。また、専科から轟さんが出演してくださいまして、このメンバーでしかできない熱い舞台をお送りしたいと意気込んでいます。千秋楽までよろしくお願いします。
−−お互いの魅力は?
轟 (瀬奈について)私の記憶に強く残っているのは、やはり日生劇場公演で演じたスカーレット。どうなっちゃうんだろうと心配になるぐらい悩みまくっていましてね、この人。でも、さすがに度胸がある。そんな器用なほうではなく、じっと、こつこつやっていくタイプかな。と思いきやパーッとしたところもある。その両極端のところが彼女の魅力かな。
瀬奈 私もスカーレットをやったときにご一緒した轟さんが強く印象に残っています。(自分が)女役をやっているときに見る轟さんと男役として接する轟さんとは全然違っています。いろいろな見方で轟さんの魅力が伝わってきます。目で語るとか、そういうところがすばらしい。
−−月組の魅力は?
轟 (私の特別出演はこれで)4組めになります。残りは宙組だけなんですけど。今の、このあさこちゃん率いる月組のイメージですが、あさこはまじめそうで、でもふまじめに見えて、実はまじめ。時々によってコロコロ変わるんですが、月組全体についても、おとなしいい、大人っぽい、それにシンプルでスタイリッシュなんだけどひとりひとりの内側にはふつふつとしたものがある。そんな印象です。はじめは“人見知りさん”が多くて、あさこもそうだし私もそう。だから、なかなかコンタクトがとれなかったけれど、ここまでの間に下級生に至るまでよくよく観察してまいりました。みんな口には出しませんが、お互いを思い合っている組ですね。
−−今回の公演の魅力は?
瀬奈 「暁のローマ」は、現代的な衣装を取り入れた時代もの。ロックオペラ。すべてがロックで成り立っているとこかろ魅力かな。メロディーも歌詞もシンプルなので、演じているほうは簡単に伝えてはいけない。重厚なものを残しつつやれたらいいですね。「レ・ビジュー・ブリアン」は、宝石をイメージしたショー。月組と轟さんの個性の輝きを表現できれば。宝石が輝くようにひとりひとりが輝いて、それがひとつになった、宝石箱の輝きを見るような魅力があります。
−−「暁のローマ」は、舞台装置がほとんど固定。演じる側は大変では?
轟 宝塚大劇場でセットのチェックがあった際、私も客席で観ていたのですが、思わず携帯電話で写真を撮りたくなりました。すごいと思った。(動きといえば円形劇場のセットが)ただ前後するだけ。前後させるためのレールがあって床に段差あるのでつまずきそうになるんです。お衣装も変わりませんね。私も2着しか着ません。あとはほんとうに歌詞、メロディー、せりふでお伝えするだけ。日々苦戦しております。お客さまに、いかに日々変わっていくイメージをもっていただけるか。その勉強かな。