ルイ16世の口からは意外な言葉が飛び出る。「国情が不安定なおり、フランスにとどまってほしい。アントワネットの力になってほしい」と。フェルゼンは、確かにフランスに愛する人がいる。しかし、その人の名は明かせないが、自分がとどまることで迷惑をかける。フランスで知ったさまざまな愛、そして思い出を胸にスウェーデンに旅立つのだと決意を語る。