宝塚大劇場 月組公演評
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アイリッシュダンス新鮮
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10月20日(木) 大阪夕刊 by 平松澄子 |
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宝塚大劇場で上演中の「JAZZYな妖精たち」(谷正純作・演出)と「REVUE OF DREAMS」(中村一徳作・演出)は、月組の新トップ・コンビ、瀬奈じゅんと彩乃かなみのお披露目公演。どちらもタイトルとはいささかイメージが違う、“アメリカンテイスト”に満ちた作品で、“JAZZY”が新コンビを表現するキーワードになっている。
「JAZZY−」は1920年代のニューヨークが舞台。アイルランドの孤児院で育ち、アメリカに夢を求めて移民してきた5人の若者たち。15年後、それぞれの道に別れた彼らの人生が交錯し、忘れていた純真な心を、妖精たちの力をかりて取り戻していく…。
プロローグで披露する大勢のアイリッシュダンスが新鮮。「妖精を信じる心」や「海を渡るケルトの民」を表現するため振付家のジーン・バトラーを招き、宝塚歌劇で初めて本格的に取り入れたという。
下院議員候補のパトリック(瀬奈)と童話作家のシャノン(彩乃)に、一匹狼のギャング(霧矢大夢)、ゴシップ記者(大空祐飛)、警官(月船さらら)がからんで展開する物語はハードボイルド調だが、複数の妖精たちが実際に登場すると一転してファンタジー風に。いろんな問題が未解決のまま、5人が再会して楽しい踊りで終わるラストシーンも肩透かしの感じで、散漫な印象が残った。
「REVUE OF−」は、現代ニューヨーク、未来の果てしない宇宙、異邦の砂漠などを背景に、“ダンサーの瀬奈”の魅力を押し出した、けっこうハードなショー。シャープな感性の瀬奈とたおやかな彩乃を中心にした、“新生・月組”のエネルギーを見せている。
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大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の奇跡」。毎月ひとりのタカラジェンヌを取り上げ、平松澄子記者がじっくりと話を聞きます。
大阪本社が発行する毎月第2火曜日(変更もあり)の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」。写真報道局の奥地史佳記者が撮影した大判の写真が新聞紙面ならではの魅力。撮影した写真にサインを入れてプレゼントも(紙面のみ)。
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