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SUMiRE MEMO
3月12日(土) 大阪夕刊
by 平松澄子
公演の詳細は公式サイトでご覧ください
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
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指揮者 矢部豊:すみれの園を創る人たち
出演者、演奏、指揮の呼吸合えば快感
第91期生の初舞台となる春恒例の宝塚大劇場花組公演(25日−5月9日)で、グランド・レビュー「エンター・ザ・レビュー」の音楽指揮を担当する。

「初舞台生のロケットの指揮をするのは初めて。みんなしっかり訓練されているから、けっこうやりやすいんじゃないかな」

スキンヘッドがトレードマーク。「宝塚歌劇の魅力は豪華絢爛(けんらん)な衣装と照明、トップのカリスマ性。それにやはり、生で演奏していることですね」という。



昭和28年福井県生まれ、大阪育ち。46年大阪市立西商業高校卒。バンドボーイからジャズバンドのプレーヤーを経て、56年に宝塚歌劇オーケストラに、サックス、クラリネット担当として入団した。

「ぼくの音楽経験は、小学校の鼓笛隊から始まり、中学・高校はブラスバンドで主に木管楽器を担当していました。宝塚には先にギターの先輩が入っていて、欠員ができたのでオーディションがあるから受けてみないか、と誘われたんです」

初めて担当した舞台は、宝塚初体験でもあった日本物の「小さな花が開いた」(56年)。「きれいだったし、ぼくの好きな人情芝居だったので強く印象に残っています」という。

プレーヤーから指揮者に転向したのは平成14年。

「オーケストラ内の配置転換でやってみないかと言われて。すごく悩みましたが、まぁ、気持ちを切り替えて世界を変えるのもいいかなと」

東京芸大の佐藤功太郎主任教授に師事して1年間、指揮者の研修をしたあと、15年「レビュー誕生」で指揮デビューした。

「研修はクラシックが基本だったのでキツかったです。指揮は技術的なことより、みんなを束ねる気合、雰囲気作りが大事と学びました。デビュー作では舞い上がって頭が真っ白になったこともありましたが、出演者とプレーヤー、そして指揮の呼吸がバチッと合うときが、一番快感で幸せを感じますね」

昨年は「1914/愛」「ファントム」など4作品を担当。

「まだまだ勉強ですが、楽しく指揮を振りたいと思っています」

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