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星組 涼 紫央:宝塚ファンタジア 夢の小部屋
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心に太陽 ステージという船旅
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いつも笑顔で カメラを手にポーズを決める涼紫央。いつも明るい笑顔が魅力的だ |
いつの時代も、船旅には不思議な魅力がある。それが豪華客船だとなおさら。動くホテルのような空間が新たな出会いを予感させ、胸がときめく。
バウ・ミュージカル『それでも船は行く』は、1930年代のアメリカの上流社会の物語。優雅な生活を楽しむ若者たちが、客船に乗り込むところから幕が開く。
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魅惑のダンス かつての婚約者スーザン・トレイシー(妃咲せあら)と踊るジョニー・ケイス(涼) |
主役のジョニー・ケイスを演じる星組の涼紫央は、「いつもの公演とは少し違う雰囲気の台本に、最初は戸惑いました」と打ち明ける。
けんか別れをした2人が、偶然にも同じ客船に乗り合わせた。お互いが気になる2人は、けんかをしながらも、再び惹かれあっていくという難しい役柄。
“愛していると言わずに愛が伝わる”微妙なニュアンスの芝居が要求された。これまでの公演ではストレートな感情表現が多かっただけに、「今までとは勝手が違うお芝居なので、大変な半面やりがいもありました」と話す。
演出家の先生の指示を理解しようとけいこを積み重ねた。それでも役のイメージをつかめるようになったのは、初日の直前だった。与えられた課題が大きい分だけ、新たな演技の幅が広がった。それでも船は行く』は、1930年代のアメリカの上流社会の物語。優雅な生活を楽しむ若者たちが、客船に乗り込むところから幕が開く。
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総勢15人の出演者は、専科の経験豊かな上級生から、これまでセリフをもらったこともないような下級生まで幅広い。「大家族のような温かい雰囲気に包まれて、まるで本当に船旅をしているようです」とけいこ場の様子を表現する。役作りに悩み誰かが船から落ちかけても、すぐに手を差し伸べて、助け合いながら航海を続けていきたいと気遣いを見せる。
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『それでも船は行く』で主役のジョニー・ケイスを演じる涼。今までにない難しい役だったという |
下級生のころは周りの評価が気になって迷いが生じたという。しかし、自分が舞台を楽しめる余裕があって初めて、多くの助言を素直に聞けることに気づいた。「これからは男役の色気や余裕という、目に見えないものを身につけたい」という言葉に、難しい航海を体験して大きく成長した姿が感じられた。
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涼 紫央(すずみ・しお) 大阪市出身。平成8年『CAN−CAN』で初舞台、星組に配属。12年ドイツ・ベルリン公演に出演。14年『プラハの春』・『ガラスの風景』と連続して新人公演主演。15年バウ・ワークショップ『恋天狗』で主役の弥太をコミカルに演じた。身長169センチ、愛称は「とよこ」
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