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SUMiRE MEMO
3月8日(火) 大阪夕刊
by 平松澄子
公演詳細は公式サイトでご確認ください
21日まで。
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
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「エリザベート」宝塚歌劇団月組大劇場公演評
彩輝トートに男役ならではの妖しい美
エリザベート この世のものではない美しさ、妖(あや)しさを表現するのに、宝塚ほどふさわしい舞台はない。5度目の上演になる宝塚大劇場の月組公演「エリザベート−愛と死の輪舞(ロンド)−」を見て、そう再認識させられた(関連記事:「エリザベート」開幕)。

ウィーン発のこのミュージカルが日本で大ブレークした最大の理由は、主人公を黄泉(よみ)の帝王トートに変えて、大胆に潤色・演出(小池修一郎)したことだが、トップスター、彩輝直が演じるトートには、男役でしか出せない幻想的な魅力があふれている。これが退団公演になり、言葉の一つ一つ、指先の端々まで入魂の演技を見せて、有終の美を飾る。

19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国崩壊の序曲を、美貌(びぼう)の皇妃エリザベート(瀬奈じゅん)の自由を求める生きざまと、彼女を愛するトートとの不思議な愛憎をからめて、歌とダンスで描く大河ロマン。皇妃を暗殺したイタリア人アナキストのルキーニ(霧矢大夢)を裁く、100年後の裁判劇のスタイルで進行する。

女役のエリザベートに男役では初挑戦になる瀬奈は、姿形の美しさに加えて、高い声もよく出て大健闘。前半は無邪気で快活なかわいさを、後半は自立を模索して悩める皇妃を演じ分け、トートと対等に並び立つ、大きさと強さを感じさせる新しいエリザベート像になった。毎回新しさを加える小池演出のけい眼である。ほかにミルクを求めるウィーンの街頭、エリザベートの運動の間のシーンなども変わっているので注目!(関連記事:製作発表)

説明役の霧矢、皇帝フランツ役の初風緑(専科)はセリフの口跡がよく、歌も達者。皇太子ルドルフ役の大空祐飛は憂愁の貴公子にぴったり。皇太后ゾフィーの大役で退団する美々杏里は、フィナーレのエトワールでも自慢の歌声を聴かせている。

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