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振付家 御織(みおり)ゆみ乃:すみれの園を創る人たち
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あこがれた男役の振り めちゃくちゃ楽しい
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宝塚大劇場の花組公演「エンター・ザ・レビュー」(25日−5月9日)で、春恒例の第91期初舞台生のお披露目ロケットの振付を、初めて担当する。
「いつかやりたいと思っていたので、夢がかないました。小鳥をイメージした白い衣装でかわいい踊りにしたい。みんなの一生の思い出になる体験だし、今回は東京公演は別バージョンなので、大劇場限定のロケットです」
併演のミュージカル「マラケシュ・紅の墓標」でも、振付陣の1人だ。
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大阪・箕面(みのお)市出身。昭和53年宝塚歌劇団入団。花組に所属し、小柄だがダンスの得意な娘役として活躍した。
「3歳からバレエを習っていたんですが、小学生のときに背骨を傷めて。その治療をしていただいた先生が宝塚ファン。受験をすすめられて、高校1年のときに合格したんです。先生はその直後に亡くなられて、舞台姿を見ていただけなかったのが残念です」
思い出に残る舞台は63年「キス・ミー・ケイト」の2幕で、男役陣を従えてセンターで踊ったこと。「もういいかな」と翌平成元年に退団した。振付家になるきっかけは、5年「グランドホテル」でトミー・チューン(米ブロードウェーの演出・振付家)の日本側の助手をつとめたことだったという。
「岡田(敬二=演出家)先生から手伝ってほしいとお電話いただいて。大それたことと尻込みしたんですが、いい経験になるかなと。トミーさんは表現の仕方がソフトでとても褒め上手でしたね」
8年「ハイペリオン」で振付家デビュー。以来「ザッツ・レビュー」「ザ・レビュー‘99」「薔薇の封印」「ロマンチカ宝塚‘04」など次々に担当するようになった。
「私は現役時代、男役の振りにあこがれていたので、今、その振付ができるのがめちゃくちゃ楽しい。娘役は品よく色っぽく、ステキに光るようにと考えています。一人ひとりの骨格の特徴や個性を生かす指導をもっと勉強して、みんなが楽しく踊れるように心がけたいと思っています」
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