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SUMiRE MEMO
TV navi 7月号
photo by 吉原朱美
公演詳細は公式サイトで
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」

・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

僚誌 月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
ENAK編集部
編集局文化部
TVnaviサイトはこちら
月組 北翔海莉:Stasrs of TAKARAZUKA
公演ごとに成長しつづける男役ホープ
みっちゃん ──『エリザベート』(5月22日まで東京公演)は今や宝塚を代表する人気作品。ハンガリーの革命家シュテファンを演じられていかがでしたか?
最初に登場してから最後まで、約30年の年月がたつのですが、ヒゲをつけたり白髪になったりと登場するたびに歳をとっていくので、口紅の色をすべての場面で変えてみたり、歩き方や声のトーンで年月がたっているところを表現できるようになど、いろいろ意識して演じていました。でも革命に対する情熱は30年間冷めることがない、そのあたりのバランスは難しかったですね

──シュテファンが最初に登場するときの軍服姿は、いかにも宝塚の男役ならではのカッコよさでした
あの軍服の着こなしは上着の片袖だけをはずしてケープのように肩からかけるのですが、肩章がきちんと左右対称にならないときれいではないので、走ったりする場面でも着崩れしないよう絶えず気をつけていました

──他の革命家メンバー(月船さらら、真野すがた)とは演技プランなどを話し合われたりしたのでしょうか?
3人で革命家会議と命名して、どうやって場面場面を攻めていこうか話し合いました。例えばコンビだと対称的な人物設定にすれば作りやすかったりするのですが、3人というのは性格付けや雰囲気をそれぞれがきちんと出すというのが難しいんですよね。私が演じたシュテファンは冷静に物事を見ているようなセリフが多かったので、月船さん演じる情熱的な革命家リーダーを抑える落ち着いた雰囲気が出せればいいなと思って演じていました

──作品としての『エリザベート』の魅力はどこにあると思われますか?
宝塚では10年に渡って演じられてきた作品ですが、きちんと客席に座って見たのが花組公演(02年)が初めてだったんですね。でもやはりセットや音楽、照明など総合芸術として本当に素晴らしいと感じました。そんな作品に出演できることはとても嬉しかった反面、今回の月組公演で5組目ということでお客様の目も肥えていらっしゃるはずで、ある意味プレッシャーでもありましたね

──次のバウホール『Burbon Street Blues』は主演公演。こちらでもプレッシャーを感じていらっしゃいますか?
期待と不安がまざっている・・・感じですね。でもかなり下級生の子たちも出演しますし、そういう下級生たちのいい部分を引き出せたらと思っているんです。今回は役替わり公演ということで、2つのグループが続演しますが、最初に演じられる月船さんたちのグループとは色の違ったものができれば面白いなと思いますね

──北翔さんの役は「不良少年」という設定ですが・・・
新人公演で悪役をやらせていただいたことはありますが、不良少年は初めてのタイプなので楽しみにしているんです。イメージとしては有名なジェームズ・ディーンや、石原裕次郎さんがやられた『陽のあたる坂道』(昭和33年作品)のような感じ。『陽のあたる〜』は、宝塚では『丘の上のジョニー』(53年作品)という演目で上演されていますよね。こういう話をすると、周りからまた『古い!』って言われてしまいますが

──古い作品に詳しい?
昔の役者さんたちの品のある感じが好きなんです。今度の公演に向けても勉強になるようなビデオをたくさん見ようかなと思っています。“どこかに品のある不良”を目指します

──ではバウ公演に向けての意気込みをお願いします
私はジャズやブルースが好きで、その発祥の地であるニューオリンズを舞台にした作品であることがまず嬉しくて。バックにジャズが流れている中でお芝居できることに幸せを感じつつ、出演メンバー全員でいい舞台を作りたいと思っています。ぜひご覧下さい!

北翔海莉のTV check
子どものころ見ていた「週刊こどもニュース」が印象に残っています。ニュースや新聞が難しいと言ったら、親がこれを見ればわかるよと教えてくれて。漢字の上にぜんぶ読み仮名がふってあって、難しい政治問題などもかわいいキャラクターを使ってわかりやすく解説してくれるんです。大人が見てもためになる番組ですね。
現在は朝の連続テレビ小説が好きで、欠かさず見ています。内容もいいこと言っているなーなんて思いながら。午前8時15分からの放送ではなくて、同7時30分からのBSを目覚まし代わりに見ています。
俳優さんは昔の役者さんたちの上品な雰囲気が好きですね。自分の仕事にかかわる作品を見ることも多くて、以前の公演『飛鳥夕映え』のときは、物語の時代は違いますが『源氏物語・浮舟』(昭和32年度作品!)を見て、日本物の目線の使い方などを勉強しました。
ほくしょう・かいり千葉県松戸市出身。3月19日生まれ。10年『シトラスの風』で初舞台後月組に配属。スケールの大きな舞台と歌唱力で早くから注目される。12年ベルリン公演に参加。15年『シニョール・ドンファン』では新人公演初主演。同年『恋天狗』でバウホール公演初主演。愛称みっちゃん。




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