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月組 彩乃かなみ :宝塚ファンタジア 夢の小部屋
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自分らしく頂点へ
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月組の主演娘役に就任した彩乃かなみ。昨日より今日−少しでも成長した自分を見てもらいたいと話す |
宝塚歌劇団の公演で主演を演じることは、特別な意味がある。ファンの間で「トップ」と呼ばれる主演者は、就任と同時に引き際が頭をよぎるという。自らのすべてをかけてひたすら美を追い求めてきた者に訪れる最も輝かしい瞬間。それは長い旅の最後に、流れ星が残すひときわ美しい光跡を思いださせる。
梅田芸術劇場(大阪市北区)で公演中のミュージカル『アーネスト・イン・ラブ』は月組の新主演コンビ、瀬奈じゅんと彩乃かなみのお披露目公演となる。
平成9年に初舞台を踏んだ彩乃は、早くから才能を認められた。11年のバウ公演『ロミオとジュリエット99』では初ヒロインに抜擢(ばってき)され、娘役としての評価を決定づけた。その後も新人公演やバウ公演でヒロインを演じ、実力を確かなものにしていった。
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『アーネスト・イン・ラブ』にグウェンドレン役で出演した彩乃。瀬奈じゅんと彩乃かなみ−新主演コンビのお披露目公演に、客席からは大きな拍手が送られた |
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『アーネスト・イン・ラブ』で、アーネスト役の瀬奈と手を握り合う彩乃 |
彩乃は瀬奈とは下級生時代に花組で同じ舞台に立ち、バウ公演では相手役も務めた。同じ舞台に立つのは久しぶり。「瀬奈さんのメッセージをしっかりと受けとめ、きずなの深い主演コンビになれるようにがんばりたい」と語る。
お披露目公演という大舞台にも、あるがままの自分で挑む。「いつもこれまで経験した公演を振り返って、次の舞台に生かすように心がけてきました。昨日より今日、今日より明日に、少しでも成長していたい」と意欲を見せる。
宝塚の娘役らしく落ち着いた雰囲気。そんな口調がほんの少しだけ熱くなった。
「もがきながらもがむしゃらにがんばってきました。自分の内から出てくるものを、きちんと伝えられる舞台人になりたいんです」
舞台人として大きな成長を遂げた理由が少し理解できた。
◆◆◆あやの・かなみ 群馬県出身。平成9年『仮面のロマネスク』で初舞台、翌年花組に配属。同11年『ロミオとジュリエット99』でバウ公演初ヒロインに続き『タンゴ・アルゼンチーノ』新人公演でもヒロインを演じた。同13年宙組に組替え。その後もバウ公演や新人公演で、数多くヒロインを演じた。同17年月組に組替えとなり、瀬奈じゅんの相手役として主演娘役を務める。身長160センチ、愛称は「みほこ」
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