SUMiRE MEMO
2月18日(金)
by ENAK編集部
>>
STAGE GRAPH
●
連載
産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。
・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」
・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」
●
番組表
東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。
●
OG関連記事
演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
●
ENAK編集部
●
編集局文化部
宙組東京公演始まる
泣いて笑って、そして華麗に
!!
宝塚歌劇団宙組「ミュージカル『ホテル ステラマリス』」(作演出/正塚晴彦)「グラン・ファンタジー『レヴュー伝説』−モン・パリ誕生77周年を記念して」(作演出/草野旦)東京公演が18日、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった(
関連記事:大劇場公演評
)。
「ホテル ステラマリス」は伝統と格式を誇る米カリフォルニアの小さなホテルを舞台に、企業買収、開発と自然保護など現代的な問題に恋の三角関係をからめて展開する。明るくさわやかなタッチの中にもホロリとさせられる人情味もたっぷり。
ウィリアム・オダネル(和央ようか)は、ホテル学の助教授を名乗り、ホテル ステラマリスのコンシェルジュ、ステイシー・ランカスター(花總まり)にホテル内を紹介してもらっている。従業員たちは落ち着かない。ホテルを買収しようとする企業の調査員が、客になりすまして滞在しているといううわさが立っているからだ。怪しいのはガイ・プレスコット(大和悠河)。支配人のアレン・ケンドール(水夏希)は、そうした不安を吹き飛ばすように普段通りに働くが…。
「レヴュー伝説」は、昭和2年初演の日本初のレビュー「モン・パリ」から77年を記念した作品で、「モン・パリ」の生みの親である岸田辰彌(作・演出)をもじった主人公のクシダ(未沙のえる=専科)がレヴュー星の住人になっている設定。クシダは余命幾ばくもない娘ジジ(花總)をレヴュー小屋「エトワール座」の看板スター、オーレリアン(和央)と同じ舞台に立たせるが…。ひとつの物語に沿って進行し、スタルジックな音楽や香りが異次元に誘う。
泣いて笑って、そして華麗に…。そんな2本立てだ。
舞台稽古の後、会見した和央ようか=東京宝塚劇場
この日午前、公演に先立ち同劇場では舞台稽古が行われ、稽古後に宙組トップスター、和央ようかが同劇場内で記者会見。「『ホテル ステラマリス』は(前作の)『ファントム』とはまったく違う世界でやりがいがあります。なるべきリアルに。だけど、宝塚らしさを失わないよう心がけて演じています」と意欲を語った。
4月3日まで。
なお、東京宝塚劇場内には7段飾りのひな人形が飾られている。3月3日のひな祭りまでの予定。
◆
◆
◆
和央ようか会見一問一答
■和央ようか
東京公演は4月3日まで。きょうは寒いですけど、千秋楽のころには暖かい春を迎えていると思います。精いっぱいがんばりますので、どうぞみなさまよろしくお願いします。
──「ホテル ステラマリス」を演じるにあたり苦労した点は?
■和央
どの作品もいつも苦心しているんで…。「ファントム」と全然世界が違う作品。よく似た世界をさせていただくより、やりがいがあります。ただの恋愛ものではなく、といってビジネスの世界を描いただけの作品でもない。宝塚の舞台ですが、できるだけリアルに観ていただけるように。でも、宝塚らしさを失わないように。そういう点で苦心したといえるでしょうか。
──「モン・パリ」77周年だが、レビューについての考え方を
■和央
私は自分が客席にいるときは、(ショーが始まるときに)ミラーボールが回った瞬間、とてもウキウキし、芝居とはまた違った高揚を覚えます。みなさまにも、そういう高揚を味わえていただけたらと思います。もちろんミラーボールのときだけウキウキするんではなく、1時間、みなさまが日常を忘れられるような夢の世界をお届けできるのがレビューではないかと考えます。今回「モン・パリ」の主題歌を歌わせていただいていますが、私たち宝塚の生徒にはなじみ深い曲です。これが77年前の曲とは思えない。すごいことだなと思っています。
※
STAGE GRAPHは
こちら
です。「ホテル ステラマリス」「レヴュー伝説」ともに、あらすじに触れていますので、観劇予定のある方は観劇後にご覧ください。今回は、ショーの「レヴュー伝説」も基本となる物語があります。
(C)2005.The Sankei Shimbun All rights reserved.