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SUMiRE MEMO

1月20日(木)大阪夕刊
by 平松澄子
公演の詳細は公式サイトで

2月18日から東京宝塚劇場で公演
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
宙組大劇場公演評
タカラヅカこそまさにレヴュー星!
宝塚歌劇は昨年、創立90周年をにぎやかに祝ったが、続いて今年は日本初のレヴュー「モン・パリ」誕生77周年にあたる。元日に開幕した宝塚大劇場の宙組公演は、これを記念した「レヴュー伝説」(草野旦作・演出)と、海辺のリゾートホテルの再建をめぐるヒューマン・ドラマ「ホテル ステラマリス」(正塚晴彦作・演出)の2本立てだ。

「モン・パリ」の初演は昭和2年(1927)9月。生みの親の岸田辰彌(作・演出)をもじった主人公のクシダが、神戸港を出航してパリヘ着くまでの旅を、さまざまなロマンスや踊りでつづる作品だったという。

「レヴュー伝説」はそのクシダ(未沙のえる=専科)が、今ではレヴュー星の住人になっている設定。ある日、パリの裏町にいる余命いくばくもない娘ジジ(花總まり=写真左)を知り、幸せを与えてあげようと亡霊たちと地上に降り立つ。ジジはレヴュー小屋「エトワール座」を見るのが大好きで、看板スターのオーレリアン(和央ようか=同右)にあこがれていた。そんなジジを美しく変身させ、オーレリアンと一緒の舞台に立たせるが…。

満天の星と回り舞台をうまく使った装置がファンタジーの雰囲気を盛り上げ、どこかノスタルジックな音楽や香りが異次元に誘う。柔らかで甘くやさしい華やかな夢の世界は、終盤で77年後の宝塚の大階段につながる。そう! タカラヅカこそまさにレヴュー星なのである。

トップ・コンビのスキッとした美しさ、かっこよさに加えて、水夏希、大和悠河もレヴューが似合うスターだ。

「ホテル ステラマリス」は、伝統と格式を誇るカリフォルニアの小さなホテルを舞台に、倒産と乗っ取り、開発と自然保護といった現代的な問題に、恋の三角関係をからめて展開する。

何気ないセリフのやりとり、場面処理などは手慣れた演出だが、話のまとめ方が唐突で強引。大勢の出演者への役の割り振りも苦しい。和央の充実ぶりが光った。

読者の公演評を「My ENAK」に掲載しています

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