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ミュージカル「ネバ・ゴナ・ダンス」
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植田景子、初の外部演出 V6坂本昌行と紺野まひる主演
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宝塚歌劇団の座付き作・演出家の植田景子が初の外部演出に取り組んでいる。2003年にブロードウェーで初演されたミュージカル「ネバ・ゴナ・ダンス」の翻訳上演だ。V6の坂本昌行と、元宝塚雪組娘役トップスターの紺野まひるが主演。植田は「音楽を聴くだけで理屈抜きに楽しくなる作品。心が浮き立つような舞台」と力が入る。
植田は平成10年、バウホール公演「イカロス」で、宝塚歌劇団初の女性演出家としてデビューした。「宝塚のことしか知らないと世界が狭くなる。両方を経験し、宝塚でも外部公演でも生かせるように仕事ができればと外部公演を引き受けた」という。
「ネバ・ゴナ・ダンス」は、1930年代に人気を集めたダンスコンビ、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース主演の映画「有頂天時代」をベースに舞台化した。
「エレガントなタップダンスなど古き良きアメリカのミュージカルの雰囲気は残しながら、現代のブロードウェーらしいエネルギッシュな振り付けもあります。ミュージカルならではの高揚感が味わえる作品です」
ペンシルベニアのボードビル・ダンサー、ラッキー(坂本)はダンス以外の仕事で2万5000ドルを稼がなくてはならなくなる。一獲千金をと出かけたニューヨークでダンス講師のペニー(紺野)とダンスコンテストに出演することになるが…。
「音楽はとても力があり、すばらしい。ダンスも多彩で、せりふもおしゃれ。行間にあるそんな遊び心を翻訳でどう伝えるかが難しいです」
植田は昨夏まで1年間、英国とドイツで研修してきた。視野を広げる一方、宝塚の魅力も改めて感じたという。「宝塚歌劇団は、物づくりをする環境に恵まれているなと感じました。今後は、オリジナルを書いていきたい。人間の本質をついた、人の心を動かす舞台を作るのが目標です」と話している。
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