包容力のある男性から高貴な王女まで、役柄によってその魅力を千変万化させる安蘭けいは、まさに万華鏡のような輝きを放つスター。8月14日まで東京宝塚劇場にて公演されていた『長崎しぐれ坂』では、宝塚歌劇には珍しい無宿人・らしゃというアウトローな役を鮮烈に演じ、観客に強い印象を残していた。
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「無宿人は私を含めて4人出てくるのですが、それぞれのキャラクターの個性を出そうとみんなで話し合ったりしました。自分のことはなかなかわからないので、他人の役について意見し合って。チームワークが自然とでき上がるので、その点では苦労はなかったですね。らしゃのような陰のある、過去になにかがあったような役は演じていて楽しいです。やっぱり下級生の頃は表面的なものしか見えてなかったんですね。今はより深く男役を理解できるようになれたと思います。すべてに内面や心がともなっているんだということがわかってきました。下級生のときは、やっぱり子供でしたよねって感じです」
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そんな安蘭けいの次回作はシアター・ドラマシティ(大阪)と日本青年館(東京)で上演される『龍星(りゅうせい)』。中世の中国を舞台にした歴史作品で、『巖流〜散りゆきし花の舞〜』(03年)以来の主演作品となる。中国皇帝の地位を、異国の孤児だった男が手中にするまでを描く激動の物語だという。
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「ドラマシティはかなり下級生の頃にちょっと出ただけで、ほとんど初めてといっていい劇場ですし、そこで主演させていただけることは本当に楽しみです。さまざまな陰謀がある中で、最終的に中国皇帝の座を掴み取った男の物語です。どんな風に仕上がるのか楽しみにしています」
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東京公演が終わると短い休みをはさんですぐ、『龍星』の稽古が始まるんだとか。忙しい毎日での息抜きは入浴タイムだそうで「入浴剤をいろいろ変えたり、中で本を読んでリラックスしています。『ダ・ヴィンチ・コード』もお風呂で読破しました。文庫本はすぐシナシナになっちゃうので、ハードカバーの本がおすすめです」とのこと。本好きの方は、安蘭流読書方法をお試しあれ。 |
安蘭けいのTV check NOW!
テレビッ子なので観ている番組はたくさんあります。「あいのり」「サルヂエ」「奇跡の扉TVのチカラ」「奇跡体験!アンビリーバボー」「ザ!世界仰天ニュース」「情熱大陸」…。
ざっと挙げるだけでもいっぱいありますね。
わざわざ録画をして必ず毎週観るわけではないのですが、実際にあったことをドキュメンタリータッチで見せる番組が好きで、よく観ています。
連続ドラマはどうしても時間が合わず、毎週観られなくて、1回見逃してしまうともう、観なくなってしまうことが多いですね。
あと好きなのが、「世界遺産」。番組を観ながらいつも「世界は広いんだなあ」と思ったりしています。海外の話題はなかなか行けないので、やはり興味深いです。 |
今回の安蘭けいの記事はTVnavi10月号に掲載しています。
TVnaviでは、連載「STARS of 宝塚」
を掲載。毎月1人のタカラジェンヌに話を聞いています。
誌上ではグラビア撮影時にポラロイドで撮影した写真に安蘭がサインを入れたもののプレゼントも行っています。
TVnavi10月号は8月24日発売。(広島、岡山、香川は25日、北海道・九州は26日発売)。 |
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