来月下旬から 月1700円程度
ドコモ新携帯 150万曲以上の音楽聴き放題
東京朝刊
NTTドコモは27日、国内初となる定額料金の音楽配信サービスに対応した携帯電話を10月下旬から順次発売する方針を固めた。ドコモが筆頭株主であるタワーレコードの子会社、ナップスタージャパンが10月にも提供を始めるサービスに対応。パソコンで取り込んだ音楽データを、ドコモの携帯電話に移行する仕組みで、一定額を払えば何曲でも聴き放題になる。音楽サービスで先行するKDDI(au)に対抗する狙いだ。
ドコモは、10月24日の「番号ポータビリティー」(番号継続制度)開始をにらみ、第3世代携帯電話の上位機種「FOMA 903iシリーズ」を来月下旬から順次発売する。この目玉が音楽配信サービスだ。
同サービスはナップスタージャパンが事業展開し、10月3日に概要を発表する。ソニー・ミュージックエンタテインメントなど音楽関連会社約260社が150万曲以上を提供。料金は未定だが、米国では米ナップスターが月額1700円程度で提供しており、日本でも同水準になる予定。
利用者は、ネット接続したパソコンで楽曲を好きなだけダウンロードできる。パソコンでも聴けるが、取り込んだ楽曲の音楽データをドコモの携帯電話に移せば外出先でも聴けるのが特徴だ。
パソコン経由の音楽配信サービスは、auも今年5月に「リスモ」という独自サービスを開始している。ただ、ドコモ・ナップスター連合に比べて3万曲と曲数が少ないほか、料金も1曲あたり300円程度と割高感があり、ドコモの参入で競争環境が厳しくなることは必至だ。
ドコモはまた、携帯電話で直接ダウンロードする「着うたフル」サービスも本格展開する。auは平成16年11月に業界に先駆けて同サービスを開始しているが、若年層を中心にダウンロード数は累計6000万件超に達するなど好調。ドコモも新端末全機種で対応するなど追撃態勢を整える。
ソフトバンク傘下のボーダフォンも28日、戦略商品の新端末やサービス概要を発表する。ドコモとauが音楽関連サービスで主導権争いを繰り広げる中、新機軸を打ち出せるかどうかに注目が集まっている。
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