産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
「人間の困難な状況」見事に描く
村上春樹氏にフランク・オコナー国際短編賞 
  産経WEB 
アイルランドのマンスター文学センターは24日、2006年のフランク・オコナー国際短編賞を日本の作家、村上春樹氏(57)に授与すると発表した。村上氏は今年のフランツ・カフカ賞(チェコ)の受賞も決まっており、国際的な文学賞をダブル受賞する快挙となった。

フランツ・カフカ賞の04、05年の受賞者はいずれもその年にノーベル文学賞を受賞している。

選考委員会は声明で、村上氏が「常に誤解に直面している人間の困難な状況」を見事に描いていると評価。「散文小説の名匠による真に素晴らしい作品集」とたたえた。

受賞作は短編集「ブラインドウィロー、スリーピングウーマン」。タイトル作の「めくらやなぎと、眠る女」のほか、最近の作品「ハナレイ・ベイ」「品川猿」など25編を収録し、英国で出版された。

オコナー賞はアイルランドの短編作家フランク・オコナー(1903―66)にちなんで昨年創設。対象は英語で出版された短編集で、賞金は3万5000ユーロ(約520万円)。

授賞式は発表とともに行われ、村上氏本人は欠席したが、村上作品の英訳者、ジェイ・ルービン米ハーバード大教授が出席した。(共同)



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです