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30〜40歳代の富裕層狙う
アウディ、BMWがスポーツクーペで競演 
  東京朝刊
アウディジャパンは21日、東京・六本木に来年1月に開館予定の国立新美術館で、コンパクトスポーツカーの新型「アウディTTクーペ」を日本で初披露した。10月21日発売する。BMWジャパンも同日、7年ぶりに全面改良した新型「3シリーズ・クーペ」を23日発売すると発表。軽乗用車を除く国内乗用車の販売が伸び悩む中、30〜40歳代の富裕層を核とする「スポーツカーユーザー」を奪い合う欧州メーカー間の競争が激化しそうだ。

アウディジャパンの「アウディTTクーペ」=21日午後、東京都港区六本木の国立新美術館(撮影・飯田英男)

初代アウディTTクーペは日本では平成11年に発売され、累計9500台を販売したコンパクトスポーツカーの人気モデル。2代目のTTクーペは、速度が上がるとリヤスポイラーが自動的に曲線を描いて立ち上がるなど、デザイン面で躍動感を表現した。希望小売価格は440万〜574万円。

BMWジャパンの「3シリーズ・クーペ」=21日午後、東京・六本木の六本木ヒルズ(撮影・飯田英男)
一方、新型BMW3シリーズ・クーペは、新開発の直噴ターボ・エンジンを搭載。正確な燃料噴射と高い圧縮性を実現することで、従来のターボエンジンが抱えていた燃費の非効率性を改善し、「ダイナミックな走りを可能にした」(同社)という。希望小売価格は701万円。

トヨタ自動車の高級乗用車ブランド「レクサス」の日本投入をきっかけに、スポーツカーを含めた高級乗用車の販売競争は激化している。このため、輸入各社は「自動車離れが進んでいるとされる若い世代に、革新的で魅力あるクルマを提供できるかどうかが勝者の条件」(アウディジャパンのヴァルター・ハーネック社長)などと判断し、販売強化を図る構えだ。



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