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郷里で早熟な才能を発揮
故石ノ森章太郎さん 14歳の漫画 見つかる
  大阪夕刊
故石ノ森章太郎さん 「サイボーグ009」や「仮面ライダー」で知られる漫画家の故石ノ森章太郎さんが昭和27年に14歳で描いた3コマ漫画を掲載した宮城県石森町(現登米市)の広報紙「石森弘報」が見つかった。小中学校の後輩で登米市議会議長の千葉清昭さん(68)が、27年6月1日発行の掲載紙を保管していた。郷里で早熟な才能を発揮していた様子がうかがえる。

「講和記念町民大運動会」と題した3コマの漫画は同年4月のサンフランシスコ講和条約発効を記念して、翌月に旧石森町で開かれた町民運動会の模様をリポート。障害物競走などの参加者や応援する町民の姿をユーモラスに描いている。

漫画の脇には「石森中学3年小野寺正太郎君の天才的な傑作」との紹介文。本名は「章太郎」が正しく、誤植とみられる。千葉さんは「章太郎先生は当時からマンガ少年として地元で有名だった」と振り返る。

漫画

また同じ紙面の「役場各課の主な施策」欄に、町の総務課長だった父親の康太郎さんの顔写真と記事も掲載。石ノ森さんの同級生、河野睦彦さん(68)は「お父さんが執筆を依頼したのかも。漫画家になることに反対した人だが、このころは温かく見守っていたのではないか」と話している。



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