浸透度はいまひとつ…
スリムにウォームビズ 百貨店、定着へ躍起
東京朝刊
冬場のオフィスで重ね着をする服装スタイル「ウォームビズ」で、百貨店が「スリムな着こなし」を提案する商品を拡充させている。消費拡大に貢献した夏場のクールビズに対し、ウォームビズの浸透度はいまひとつ。重ね着してもかさばらないベストやシャツなどのオリジナル商品も投入し、売り上げアップにつなげたい考えだ。
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消費者への定着に向け正念場―。百貨店がウォームビズ関連の商品拡充に力を入れている=東京都中央区の三越日本橋本店 |
今月初めに専門売り場を設けた三越は、細い糸を使用したニット商品などをそろえ、「人気の細身のシルエットを保てる重ね着」を売り込む。
カシミヤセーターでは、袖の長さなどが調整できる「パターンオーダー」の注文を2万7300円から受ける。スーツ市場では低調だったベスト付きの「3ピース」も前面に出して売り出す。
高島屋は、体形に沿うように作った「スリムフィットシャツ」のほか、裏地に特殊な蓄熱素材を用いたスーツやスラックスの独自商品も扱った。
ウォームビズについて百貨店は、今年が「消費者への定着に向けて節目のシーズン」(三越)とみており、専用コーナーを昨年より早く立ち上げ、10月からは商品数を増やすところも多い。
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