ファッション・ウイークに熱い視線
ニューヨークで大人気 DVF
USA TODAY
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ダイアン・フォン・ファステンバーグ定番のラップドレス。2007年春コレクションは鮮やかな色使いが目立った |
【ニューヨーク=USA TODAY(オリビア・バーカー)】開催中のニューヨーク・ファッション・ウイークでは、ダイアン・フォン・ファステンバーグのショーにひときわ熱い視線が注がれた。
「これだけを見にロサンゼルスから来た」と話したのは、モデル出身の女優モリー・シムズ。「素材は変わっても定番のシャツドレス、ラップドレスの美しさは永遠。自分をかっこよく見せてくれる」とフォン・ファステンバーグの魅力を語った。
今回の2007年春コレクションは「オール・アバウト・イブ」(イブのすべて)。フォン・ファステンバーグによると、50年あまり前の映画「イヴの総て」とは関係なく、「暗闇に光が差し、影ができ、ヘビやカエル、チョウが姿を見せ、そして女性が現れるといった世界をイメージした」ものだ。
そのイメージのままショーのプログラムにはかじりかけのリンゴ。ステージ上では色鮮やかなポピーや草、テントウムシやハチ、カエルのデザインが舞った。全体的にすそをひらひらとさせた短めの丈も目を引いた。
ヴォーグ誌編集者のアンドレ・レオン・タリーさんは「遊び心たっぷりだが、度が過ぎていない。素晴らしいデザイナーは期待を裏切らない」と絶賛。フォン・ファステンバーグが27歳だった1973年当時のデザインを蘇らせたようだと解説した。
自分のラップドレスをまねるブランドについて、フォン・ファステンバーグは「洋服のデザインにも著作権があればいいと思う」とチクリ。「でも、コピーされることはほめ言葉の1つと受け止めている」と笑顔をみせた。
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