所在不明、公表望まず…
長寿番付やめます
9月13日(水) 東京朝刊
厚生労働省は12日、敬老の日を前に毎年公表していた長寿番付を、国内最長寿者を除いて今年から公表しないことを決めた。公表を望まないお年寄りの家族が増えてきたことに加え、昨年、所在不明だったお年寄りが番付入りしていたことが判明、順位が実態を反映していない可能性があることが分かったため。
長寿番付は、昭和38年にスタート。100歳以上の人の名前や住所などを市町村を通じて厚労省が集計し、上位100人について、名前や住んでいる市町村名などを年齢ごとにランク付けして公表していた。
しかし、「全国19位、110歳」として昨年公表した東京都荒川区の女性が所在不明であることが判明。区は住民票の存在だけを根拠に報告し、本人が健在かどうか確認していなかった。
このため厚労省は、100歳以上の人数は従来通り公表するものの、番付の公表は取りやめる。その代わりに、109〜110歳に達した人のうち公表を承諾した人のみ、都道府県別に名前と性別、年齢、生年月日、居住市町村名を本人のコメント付きで公表する。
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.