「キーボードに座って泣いた」
ポール・マッカートニー新作「心の翼」に傷心の思い出
by USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(エリサ・ガードナー)】ポール・マッカートニー(64)が、8年がかりで完成させたクラシック作品「心の翼」の発表に関連して、がんで死去した前妻、リンダさんにまつわる思い出を語った。マッカートニーは現在、再婚相手のヘザーさん(38)との離婚騒動で渦中の人となっている。
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ポール・マッカートニー |
「心の翼」はマッカートニーが作曲したオラトリオで、8年前にオックスフォード・モードリン・カレッジの当時の学長から作曲を依頼され、着手した。だが、直後にリンダさんが死去。
「作曲はそこで中断した。なんとか再開にこぎつけるまでに数カ月を要した。キーボードに座って泣いたものさ」とマッカートニー。「心の翼」の作曲はしかし、マッカートニーの心の傷を癒してもくれ、「曲には時折悲しみが顔を出すが、乗り越えようとする積極的な感じになった」と語った。
オックスフォード大の依頼が発端になったが、レコーディングにはケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団も参加。「オックスフォードとケンブリッジは合唱団もライバルなのさ。平和のために一緒に歌ってほしいと呼びかけたら、彼らは“いいアイデアだ。戦争だね”といっていた。わかっているのかな?」と笑った。
「心の翼」の初公演は英国が11月3日、ロイヤル・アルバート・ホール、米国は同14日、カーネギーホールで。14日にはマッカートニーの昨年のコンサートの模様を中心に収録したDVDも発売される。
さて、離婚騒動の件だが、マッカートニーは「とても難しい問題だが、友人や家族のサポートで何とか乗り切りたい。子どもたちのためにも円満解決といきたいものだね」と話していた。
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