産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
貧困の子供の現状伝える
養子騒動で一石投じた マドンナに称賛の声 
   by USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(カレン・トーマス)】マドンナ(48)が養子縁組問題で人権団体から批判を受けたあと米テレビ番組で反論を試みたが、その是非はともかく、極端な貧困にあえぐアフリカ・マラウイの現状にスポットを当てたという意味でマドンナの功績は大きいとする見方もある。

マドンナと実子の長女ルルドさん(9)

マラウイの裁判所はマドンナと孤児院にいたデービッド君(1)の養子縁組を認める仮決定を下したが、現地の人権擁護団体が養子にする条件を満たしていないとして縁組差し止めを求める訴えを起こしている。

マドンナは25日、ロンドンからの衛星中継でトーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」に出演。特別扱いで養子縁組が認められたとの報道には「驚かされた」と語った。

マドンナによれば、マラウイには養子縁組の正式な法律がない。ソーシャルワーカーにはエチオピアやケニアの方が手続きが簡単だとアドバイスされたが、あえてマラウイの子どもを選んだことについて、「あの場所に行けばわかる。8歳の子どもが家計を支え、体中にカポジ肉腫ができた母親たちが次々と死んでいる。だれもが1人でも多くの子どもを助けたいと思うはず」と語った。

今回の騒動について、養子縁組の手助けをしている団体のビッキー・ピーターソンさんは「マドンナは騒ぎがあることを覚悟しておくべきだった。だが、結果的には、ひどい環境にいる子どもの存在を広く知らしめることになった」とマドンナを評価している。

一方、現地からの報道によると、デービッド君の父親のヨハネ・バンダさんは「マドンナが騒ぎに疲れて息子を見捨てないかどうか心配している。人権団体が訴訟への支持を求めて訪ねてくるが会うつもりはない」と話している。



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです