「読者が私にとっての賞です」
カフカ賞 作家、村上春樹がプラハで会見
東京朝刊
チェコが生んだ作家、カフカを記念したフランツ・カフカ賞に選ばれた作家、村上春樹さん(57)が30日午前、授賞式を前にプラハ市内で記者会見し、「カフカは大好きな作家で、私の作家キャリアの出発点。その賞を頂くのは非常に光栄です」と話した。
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フランツ・カフカ賞授賞式を前に、人生初の記者会見に臨む村上春樹氏=30日、プラハ市(ロイター) |
2004、05年のカフカ賞受賞者がその年のノーベル文学賞を受け、村上さんも今年、ノーベル文学賞の候補の1人と目された。「ノーベル賞については誰からも何も聞いていません。ここで言うのは申し訳ないが、賞には関心がない。読者が私にとっての賞です」と話した。
会見では、チェコの記者を中心に創作などについて活発な質疑があり、村上さんは英語でていねいに答えていた。また「今日が生まれて初めての記者会見。こんなに集まるとは思わなかった」と話すと、会場は笑いに包まれた。
授賞式は同日夕(日本時間31日未明)、プラハの旧市庁舎で行われる。
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