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「マリー・アントワネット」1日から
涼風真世ら豪華布陣で世界初演
東京朝刊 by 柳谷昇子
ミュージカル「マリー・アントワネット」が11月1日から、東京・丸の内の帝国劇場で世界初演される。遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」を原作に、構想10年をかけた東宝製作のオリジナル作品。涼風真世をはじめ、日本のミュージカル界を支える強力布陣で挑む。

「マリー・アントワネット」に出演する涼風真世(中央)、新妻聖子(右)と笹本玲奈(左)
「マリー・アントワネット」に出演する涼風真世(中央)、新妻聖子(右)と笹本玲奈(左)


18世紀のフランス。国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットは、飢えと貧困に苦しむ国民を無視し、ぜいたくな生活を満喫していた。正義感にあふれた貧民の娘マルグリット・アルノーは王妃に救済を求めるが、侮辱的な扱いを受け、革命に目覚めていく。

日本でも大ヒットしたミュージカル「エリザベート」や「モーツァルト!」を手がけたヒットメーカー、作家のミヒャエル・クンツェと作曲家のシルヴェスター・リーヴァイがタッグを組み、演出は栗山民也が務める。

「民衆の代表者マルグリットからインスピレーションを得た。『暴力を用いて世の中を変えられるか』という疑問は今につながるテーマ」とクンツェが言えば、リーヴァイは「過去の歴史を語るだけにとどまらず、多様性に満ちた作品。必ず成功し、世界が日本に目を向けると思う」。

また、栗山は「フランス革命の題材は大河ドラマ。どこを捨て、どこをふくらませるかを詰めていった。1つの曲の中に大きく豊かな世界観が見える。アントワネットと民衆の対比を描くことで面白くなる」と話す。

断頭台の露と消えたアントワネット役を務める涼風真世は「そこに生きている人に見えなければウソになる。“人間マリー・アントワネット”が見えるよう、魂を演じられれば」と燃えている。

そして、マルグリット役は新妻聖子と笹本玲奈のダブルキャスト。「人間の複雑に揺れ動く心境が包み隠さず出されている作品」と新妻。笹本は「リーヴァイさんの曲は音符にその人の感情がこめられており、感情と音楽には大切がつながりがあることが分かる」と話している。

ほかに土居裕子、井上芳雄、石川禅、山路和弘、高嶋政宏、山口祐一郎らが出演。12月25日まで。福岡、大阪を巡演し、来年4〜5月に再び帝劇に登場する。(電)03・3201・7777。



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