ネットでも反響
フォックスさん、病状あらわにCM出演
産経Web by 松尾理也=ロサンゼルス
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで知られ、パーキンソン病を患って一線から退いている米俳優、マイケル・J・フォックスさんが、難病治療につながるとして注目されているヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究支持の民主党候補への支持を訴えるCMに、全身をけいれんさせるなどの症状をあらわにして出演し、終盤にさしかかった中間選挙の選挙戦で大きな反響を呼んでいる。
フォックスさんはミズーリ州上院議員選の民主党候補を応援するCMで、自らの意思で制御できない震えに見舞われるパーキンソン病の症状そのままに、体や頭を上下左右に動かしながら、「政治はローカルなものだといわれるが、あなたのミズーリでの行動は、(難病に苦しむ)私のような多くの米国人を救うのです」と語る。
CMはメリーランド州やウィスコンシン州でも流された。インターネットの投稿動画サイト「ユーチューブ」などでも視聴できることから、フォックスさんの訴えは全米的な話題となっている。
一方、生命倫理の点からES細胞研究に反対している保守派は「自分の症状を売り物にしている」などと批判している。
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