「ぞっとした」バッキンガム大学教育雇用研究所
英の子供5人に1人「英国はどこ?」
東京朝刊 by 時事=ロンドン
英国の子供の5人に1人が、地図上で自国の位置を示せないことが、このほど行われた調査で明らかになった。英国では5歳から14歳が通う公立校で地理が必修科目となっているが、さんざんな結果に関係者は不安感を強めている。
地元メディアによると、調査は「ナショナル・ジオグラフィック・キッズ」誌が英国での刊行に合わせ、6歳から14歳の1000人以上を対象に実施。米国の位置を示せた子供は6割以下で、86%がイラクの場所が分からず、10人に1人が大陸の名称を1つも答えられなかった。またロンドン在住にもかかわらず、英国の首都がどこか分からない子供も一部いたという。バッキンガム大学教育雇用研究所のアラン・スミザーズ教授は「(結果に)ぞっとした。基礎学力の習得に集中する学校教育を行う必要がある」と指摘している。
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